ルの字の、あまりにおさかな釣れません.com

お客さんもどっと混みませんなガハハ

8月ただの観光旅行記 ~DAY 10 &11~ 最終回

 まあ、11日めは実質的に福岡へと帰るだけって感じなのであまりおもしろ要素はないですね。というわけで、この回も合併号であり事実上「尾道編」とでも思っていただければ。

 さて、お世話になった「檜扇荘」ですが、二間の部屋を用意した分快眠度は非常に高かったです。このお宿で出た海苔の佃煮がなかなかに好みのお味で、自分用のお土産として買って帰りました。

 独特のリアス式海岸お景観や地形を楽しみながら伊勢志摩を出発した我々、

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お犬様

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お宿外観(天気の悪さがせつない・・・)

  お盆も終わりのほうにあるときたもので、都会へと戻る方が多いのか、帰路の高速道路のほうがよほど走りやすかったようなイメージがあります。

 意外なほど交通量はないもので、行きの行程ほど苦労もなくすこしずつではありますがら旅の終着地点である福岡へと近づいていきます。全編、BGM担当は俺の仕事でありましたが、同乗者からいちばん評価の高かったものは村下孝蔵「GUITAR KOZO」いう村下孝蔵のギターデュオ構成のライブ作品と研ナオコのベストでした。

 村下孝蔵はほんとシンプルアレンジほど映えるんだ……。ギタリストというか長年のバンマスであったかたとのギターデュオ構成による楽曲がほとんどなわけなんですが、当時の流行りから解放された感じと、村下氏の歌唱の調子が良かったのかどの曲を聴いていてもいわゆるところの喉からCD音質で、特に本人も格別のお気に入り曲だったという「ロマンスカー」なんか最高ですね。CDでは地味に感じられた曲も、ベンチャーズ好きでギタリストとしても評価の高い村下氏の演奏やアレンジにより、とても哀愁を増すことですごく完成度の高い一作となっています。
「踊り子」「ゆうこ」とかはスタジオ版だとコーラスとの掛け合いがやや味つけ濃く感じましたが、そういう不満が全然なくなります。やはり名曲の多いミュージシャンなので、録音が存在しているなら「少女」「花れん」などのアコースティック版も聞きたくなるものですね。とはいえベスト的なアルバムで、選曲された楽曲に不足を指摘されるのはSSW冥利ですね。
 個人的には後期よりも「恋人」的な存在とその不在への概念みたいなのが好きな部分なので、初期のほうが好きだったりします。

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長浜行ったときに撮れなかった琵琶湖(琵琶湖SAより)

 さて、そんな村下孝蔵の話ばかり繰り返していたのは、目的地の尾道のある「広島」が故人である氏の所縁の地であるからというのもあります。

 まあ、その辺はググっていただくとして、研ナオコの「時代(中島みゆきのカバー)」聴くと、中島みゆきが「このひとの才能抜きに、わたしは成功できなかった」とか研ナオコ本人が「この頃はむちゃくちゃ歌上手かった」とか述べるほどで、聴くと割とビビるぞ。ただのすこし顔の面白いなんでもやる女性コメディアンじゃないぞ、たぶん和田アキ子ほど偉そうでもないぞ。個人的に大好きな曲は「あばよ」なんですが、これクソ名曲なので聴いておくと良いですよ。SSWでなくそのかすれ気味に心を掴む歌唱と驚くほど伸びる高音、当時としては抜群のリズム感など地味に天才女性シンガーです。(でもお前それ今回関係ないな

 そんなこんなで、良い曲をいっぱい聴いているうちに尾道に到着いたしました。

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今日のお宿です

 こちらのお宿『竹村家 本館』は明治35年創業という、非常に長く歴史を見続けてきた割烹旅館になります。建物自体が登録有形文化財というこの下手くそな外観写真一発で分かるくらい味のあるつくりをしたお宿になります。建物自体は古いんですけれども、そこ自体に文化財としての価値があるというより、独特の手法を用いた建造法だったりと、そういうかっこよさがところどころに見えます。

 明確に伺うことはできなかったのですが基本的に一日で一組か二組くらいしか宿泊を受け付けていないお宿で、なんでこの時期に予約取れたんだろうっつうベルなんですが、見事予約が取れたこともあり、荷物を置いたら早速のんびりしはじめた同行者を横目に、一眼を持ち尾道の街へと出歩くことにしました。夕食までの時間はあまりなかったので派手なことはできませんでしたが、ここもまた出歩いてお写真を撮るにはとてもコンパクトに良い景色が揃っていて、尾道を含めた瀬戸内を舞台にして撮影される作品が多いことにも納得します。

 勘のいいガキは『かみちゅ!』を思い出そうな。
 ああいうフォトジェニックさが本来はそこら中に転がっています。けれどもいかんせん、俺カメラテクないし『たまゆら』は竹原だったから仕方ねえだろ。俺の写真テクはほっとけ。(この辺では周りにひとが少なかったこともあり、一眼っぽくマニュアルモードでの撮影が多いです

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当時、テレビで有名になった脱走犯はこのへんから上陸したとか

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 やはり映画の街ということでこういった観光客向けにも分かりやすい建物が宿の近くにございました。個人的な興味は薄かったのと夕食までの時間設定の兼ね合いもあり中に入ることなく街中を散策して回ります。

 宿はもう尾道水道に飛び出しているくらいの海っぺりにありまして、中心地まではちょっぴり歩きます。とはいっても健常者にとってはなんの問題もないコンパクトさでところどころに面白い景色を見ることができます。

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な?

 

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 あまり規模の大きくない商店街を横切ると、有名な「千光寺ロープウェイ」の乗り口脇に併設された神社に出会います。結構珍しいというか。このあと実際に乗るとわかるのですが、ロープウェイはこの土地のほぼ真上を進んでいきます。

 ……ますが、このまま調子こいては夕食の時間に間に合わず、

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 お急ぎ写真を撮りながら宿に戻ります。

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ほんとなら

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もうちょっと

 

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いい写真がいっぱい撮れたのになあなんて

 そんなことを後悔してしまいます。

 海辺に栄えた坂の観光地と申しますれば、「尾道」のほかにも「長崎」なんかを思い出される方がいらっしゃると思いますが、このふたつは似ているようでまるで別物です。尾道は「観光」として在る街の部分がすごくコンパクトで、民家も非常に多く商店街付近を除くととても人間然とした雰囲気があります。そういう部分があるからこそすごく良いなと思ったのですが、「生きているひと」「暮らし」「坂」がなんとなく切り離せないまま不便に続いているようなそんな感じです。
 それと、見た目という点で分かりやすいのはすり鉢状じゃないことでしょうか。長崎はこう、ぐるっとした港湾を放射線上に坂道が伸びており、全体的にすり鉢状の形状をしています。その分夜景すら下から楽しめる利点もあるのですが、尾道の場合は尾道水道向島の存在もあってか割とすべてが直線的に構成されている印象を受けます。川向い同士の街、みたいな。これは全然悪い意味じゃなくて、これもまた見たこともない景色という印象でとても楽しいのです。
 変な猥雑さがないというかなんというか、上手い喩えが浮かびませんね。
 とにかく、こういう場所の街で生まれ育つ少女と長崎という街で生まれる育つ少女が全く別物になるのは、まあ行けば分かるから行け。あとはパリを見て死ぬかバリで死ね。(シロップ五十嵐とGRAPEVINE田中が飲み仲間なのめっちゃ納得っすね

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宿から望む尾道水道です

 夕食写真ないのクソ不備なのですが、というか懐石というシステム上、料理は一品一品を温かく出してくれることが多く、特に夕食だとその撮影をするというのがなんとなく申し訳ないのと、下手したら「全部揃って豪華料理です!」みたいな感じで写真のために冷え切った料理をいただくのが嫌なので、特に旅の途中から旅館夕食の写真は極端に減っています。
 ただ、ひとつ言えるのはこのお宿の夕食が激ウマだったことであります。そもそも割烹旅館であり、じゃらんで夕食評価5.0(5点満点)を受けているのを見てもらえれば分かる通り、力尽くし技尽くしひとつひとつの料理が美味しく出てきます。それもまた、「え、こんな山中の宿で魚介?」みたいなことはなく、地の物に対するとても心地良いツボを突いて調理されたものが出てきます。
 それがなくとも、美しい建物(それゆえ自分の腕ではパチパチ撮れなかった)なので、興味のあるかたはこの宿を画像検索して見るとなかなか感動するような場所です。

 

 翌日、波の音と遠くで聞こえる船の汽笛に目覚める自分。心地よい寝起きというのがどう在るものか感じてしまいますね。

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宿の朝食食うと体調がよくなるぞい

 そうして最終日、宿の朝食を迎えます。まあ、大抵の場合宿の夕食が多いので完食できないことも多いのですが、ここの場合はペロリでしたね。やはり地の物海鮮をメインとしつつも、濃くも薄くもない、身体に沁みる味つけでたまりませぬ。
 あと、美味い宿って酢の物とか漬物全部美味いっすよね。これまさにそれ。

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文化財の天井

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朝のお宿

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ぬこ

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鉄塔

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 というわけで朝のうちに弾丸でもやっておこうとして実際弾丸で「千光寺ロープウェイ」に登ってまいりました。実は街を通るロープウェイに乗る経験は少なかったので結構新鮮でした。
 ロープウェイのゴンドラが交差する写真撮るの好きです。ああいうのって一期一会の極地だし、なにも期待していない顔のお客さんって見ることがないんですね。楽しそうに景色を見るひと、高すぎて下を見るのを怖がる子ども、なんかもう辛抱たまらんとでっけえカメラで外を撮るおっさん。そういうヘンテコではありますがそういうことに「しあわせ」がある、まあちょっとだけ世界のなかでも「やさしい人生の交差点」という感じがします。

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カープ自転車

 美味しい朝食をいただいたものの、予定柄出発は早く(というか同行者がさっさと家に帰って酒飲みたい)というのもありまして、千光寺ロープウェイから展望台までを一瞬だけウェーイして戻りの便で急いで宿まで戻りました。宿に観光用にはカープ自転車の貸し出しサービスもあったのですが、根っからのホークスファンなので丁重にお断りしました。

「竹村家 本館」さんの海に飛び出すような立地や、女将さんの対応も上品でありつつ適度に味があるというか距離を読んで接客してくれる雰囲気、とても好感が持てました。

 当時尾道を賑わせた脱走犯の話も「あれ別に凶悪犯ってノリじゃないし、よく向島から渡ってきたもんやな―と感心したくらいで、街は平穏なもんでしたよー」とニコニコ。もう一度来れたらというか、尾道自体の存在感や距離としての近さもあるので、折を見てまた泊まりに来たいお宿さんになりました。

 あと、群馬で泊まった元ラブホ、ガチで閉業して二度と来れないお宿になってたのさっき知って笑いましたわ。旅は一期一会、だからこそ大切に時間を使いたいものですね。(うまくまとめたな

 

 さて、ここから先ですが福岡への帰路しかなく、長距離な割にトイレ以外で特別SAに寄ったりもせず、事実上の旅日記はここで終わりになります。お家に帰るまでが旅なんですが、まあ無事予定より早いくらいで家まで辿り着き、伊勢志摩で買ったビールを開缶してウェーイ。これにて旅はほんとうの終わりとなります。

 SAで食べたであろうご飯の写真がないあたり大したもの食わなかったなあ感が出ていますがそれはさておき……

 

 

 

 

 お話がそこで終われば良いのですが、ええと、「同行者」と表記していた人物はぼくの父にあたります。実妹か義妹かこだわる勢もいますので答えておくと「実父」ですね。

 この日記、実は「父に読ませよう(ヲタ語っぽいくだりはのちに検閲しながら)」と思って手をつけたものになります。ネット苦手マンでスマホすら持ちたがらない人間ですが、こういうのをきっかけにインターネットの世界でも楽しんでもらえたらと思ったのです。

 ただ、その父ですが、酒飲みゆえに肝臓をガッツリやられて、今年の二月に逝去いたしまして、結局読ませる機会がなくなってしまいました。入院してからおおよその死期を知った一月前後に更新が多かったり、二月を過ぎるとまた更新がぱったり途切れたりしたのは、そういうところもあったりします。
 父は「予算(個人的な土産はともかくね)は全持ちと全行程の運転を自分ですること」を前提として、それ以外の準備や道路選択などはぼくに全任してくれて、父の要求として「強いて言えば都会行きたくない(それは筆者も同じや)」、ぼくは「旅程と予算内での宿の予約、せっかくカメラ買ったし良い撮影頼むぜ」担当だったのですが、旅行自体は全てが良いものではなくて、父のせっかちさに悩まされたりたまに出るデリカシーの無さに閉口したり、夜は相手のいびきに悩まされたりとか、その結果持参した耳栓のパワーを思い知ったりするのですがそれはまた別のお話。

 ただケンカをすることもなく、たぶん父に嫌な思いをさせない旅にはできたのではないかと思いますし、実際、ひとつひとつ見たことのない景色に感動する父を見るのはとても嬉しい体験でした。ことあるごとに母と全国を旅行したいと言っていた父が、それでもぼくと回って楽しかったと行ってもらえたのは、自分にとってとてもいい記憶になると思います。内容はさほど長くなくて、終わりについても色々と自分の本意ではない旅行記ではございましたが、ここまで全てお付き合いしてくれた方がいれば、心からありがとうございます。ちょっとばかりしんみりする内容になったのはこれまた本意でないのと、故人だから肖像権は多少ええやろ判定くだしているのはちょっぴりごめんなさい。

 

 こっからはただのおさかな釣れない釣り日記に戻りますが。腕が悪いのを道具のせいにしてはしけないよ。

 

 実は当然、旅行記を書いている間にも釣りに行く日は当然ありまして、釣りネタ自体はあるのですが、お察しかどうかはさておき釣果についてはなにもネタがありません。

 

 せ~の、次回もどうせ釣れないぞい!!

 次回もつれない男の読み物としてお付き合いいただければ幸いです。

8月ただの観光旅行記 ~DAY 9~

 

 浜松というか浜名湖、特に舘山寺周辺なのですが、個人的には格別に思い出深い土地になりました。まあやっぱりうなぎが美味しいというのはどうしても外せませんね。

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「料理民宿ないとう」さんの朝食になります

 先日の夜がうなぎの釜飯だったのに対し、朝食は朝から土鍋釜で炊いた炊きたてご飯になります。こちらがまた最高に美味しくて、ご飯の粒が立つと言いますでしょうか、ああいうのをテレビで見ていて「なに言ってんだあいつ」みたいなことを思ったりもしたんですが、いや、すごいですね。ご飯はふっくらしているのにも関わらず、ひとつひとつの粒が口のなかでほどけるようにすっと入っていって、舌の上に甘い存在感を残しながら、味わえてしまうのです。初めて食べる白ごはんのお味で、こればっかりは心から驚いたものです。
 また、添えられたおかずも心よりの手づくり感がありまして、自分の農園で育てているのだという季節のお野菜をふんだんに用いながら、するっと食べられるようになっています。写真で見る通り、サラダもシャキシャキだし、三葉の浮かんだお味噌汁も出汁と味噌の加減が最高な塩梅で、とても美味しいです。
 それでも自慢は自家製のヨーグルト。こちらも美味しくてペロリ。

 とは言いながら、昨日にうなぎの釜飯をおなかいっぱいに食べてしまったこともあり、土鍋釜のご飯を不本意ながらお残しすることになってしまいました。

 すると、ご主人の提案で「それでは、うちを出られる際におむすびにでもしてお渡しいたしますね」とありがたいお言葉。しっかし、このご飯の身離れ(変な言い方だけれど)の良い土鍋ご飯でおむすびなんてつくれるのだろうかとふしぎに思ったりもしました。

 お部屋に戻ると茶菓子がしっかり補充さており、ホスピタリティも満点満点。
 同行者がせっかくだから風呂に入ってくると言うので、ぼくはその間に宿の部屋や廊下などにある興味深い調度なんかの写真をちょこちょこ撮影して回っておりました。

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 部屋には有田か伊万里っぽい雰囲気のなんだかよく知らないけれど、きっとお高いであろう焼き物。階段の踊り場には、南部鉄器かなんかでしょうか、鉄の茶釜や茶器が飾られておりました。

 きっと元々ここのご主人というのは趣味人だったのでしょうね。内装を見ているだけでもびっくりするほど早く時間が過ぎてゆきます。
 風呂から上がってすっきりした同行者とともに、今日は三重県の伊勢志摩まで向かってゆくこととなります。特別な料金を払っているわけでもなく、なんなら繁忙期で効果になっても仕方ないはずなのに、充分なくらいお安い価格(一泊二食一名あたりで1万二千円を超えることもなかった気がします。なんなら自分のように少食だともっとお安いプランで泊まれたりしますし)で泊めていただいた宿からは、出立の際、用意していただいたふりかけおむすびだけではなく、かなり立派な花束まで用意していただいてもらいました。
「自分たちはまだ数日ほど旅程があるので花を活かすことができなくて、申し訳ないのですが……」と丁重に花束の贈呈を断る形にはなりましたが、宿を出てからのお見送りも、駐車場を出てまで手を振ってくれるようなお心遣いで、なにやら「田舎に泊まろう」の感動回みたいな感じさえ覚えたものでした。

 さて、実のところ、今日はやや行程に余裕を持たせていることもあり、前日のうちに調べていた「舘山寺ロープウェイ」にでも寄っていこうという話になりました。
 歩いて10分、車なら3分も掛からないといった感じでしょうか、ロープウェイに一番近い駐車場に車を停めるとあまり浜名湖間の高度や距離のない道を渡してくるだけあって、完全にお盆休み中の繁忙期だから、ひとがいっぱいいるなと思いつつ並んでみてもすぐに搭乗することができます。
 乗っていても、あまり写真を撮る時間がないほどすぐに時間は過ぎて、到着地点である、展望台兼オルゴール博物館に到着いたします。オルゴール博物館への興味もなくはなかったのですが、ロープウェイとは別料金であるのと時間の都合もありまして、ひとまずすっ飛ばして展望台へ。

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これがまた眺望なかなか良いんですよね

 高度そのものはそれほど高いものじゃないと思うのですが、周囲を囲む山や建造物などもあまり高くなく、とにかく目の前を邪魔しない。

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雲のかかり具合もちょうどよいです

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白い鉄塔の向こうに見えるのが浜名湖パルパルという遊園地になります

 展望台にはオランダ製のカリヨンなんかもございまして、その音色を聴きながら食べるおむすびもまた格別でしたぞ。
 その後舘山寺まで寄ったあと、ほどよく遊覧船と乗降するロープウェイ同士が絡み合うようなタイミングがあったので、手持ちの望遠レンズ(慣れない)を使ってなんとか写真を撮りました。

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なかなかうまく撮れたでしょ


 さて、舘山寺での自由時間もこれにておしまい。

 ここからは一気に伊勢志摩です。運転を任せている身としてはなんとも申し訳ないそだお。

 とはいえ、東京~横浜~静岡(伊豆周辺)に比べると、今日の道はとても走りやすいものでした。高速のジャンクションもシンプルなもんで、合流地点は同じで速いほうの道でも走ってくれやくらいのノリだったのもあり、太平洋側のルートを選んで、海を望みながらの快適ドライブとしゃれ込み(死語だなこれ)ました。

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たぶん、横に見ゆるはかの有名な長島スパーランド

 タイミングがタイミングということもあり、お伊勢さん周辺で軽めの事故渋滞や駐車場待ち渋滞に巻き込まれはしましたが、無事、通りたかった道である「伊勢志摩スカイライン」へと乗ることができました。
 1250円とやや高額な有料道路ながら、そこから見える景色は絶景続きでした。

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旅のお金はとにかく払おう

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 伊勢志摩スカイライン中にはいくつか展望スポットがあり、特にいちばん有名なところでは地ビールのセットなんかも買えたりして、宿での楽しみがちょっと増えました♪

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 あち、天空のポストという有名なスポットがあり、ちょうど全くひとが通らないタイミングが来たので、撮影したろと思ったところで、登ってきたひとの頭が見切れちゃいました。ちょっぴり残念。でも有名観光地なのでしょうがないですものね。

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 恋人の聖地ってなんだこの野郎、世界中の恋人の聖地を童貞の戦地にしてやろうか?

 さておき、伊勢志摩スカイラインは登りも良いですが下りもまた魅力的です。海へと飛び込んでいくように走っていく緩い山道は九州なんかだとなかなか観ることができずにわくわくするものです。
 それからしばらくすると志摩半島パールロードという道に合流していきます。カーナビだとやや遠回りな道になり、景色も伊勢志摩スカイラインほどではないのですが、後続車や対向車も少なく適度にワインディングした信号のない山道はやはり走っていて気持ちのいいものです。

 夕刻が近づき、伊勢に到着するとこの日のお宿、「民宿 檜扇荘」にたどり着きます。

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檜扇荘のお食事処外観

 こちら、無案内というわけではありませんが、場所柄リアス式海岸のほぼ海上にあるお宿なので、目的地への到着には注意が必要です。

 ちなみに眼前に見えるこの桟橋ですが、こちらから釣りをすることも可能だそうで、自分は到着後すぐにお酒を飲んでのんびりとしていましたが、結構しっかり日が暮れるまで釣りをされている方などもいらっしゃいました。
 歓声が聞こえてくることはなかったので、釣果は多分、イマイチかな。

 まあでもみんな楽しそうで、桟橋の最も先頭部分ではカップルどもも含めて5~6人くらいの方々が、釣りを楽しんでいましたね。
 この日は、自分自身旅の疲れが出るだろうということもあり、ふたつ部屋のあるお部屋を予約させてもらいました。小規模な合宿用のコテージみたいな場所を想像してもらえると分かりやすいかも知れません。

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なんか合宿って感じしないですか、合宿。

 この宿の特徴はご主人によるこだわりの総檜造りという建物の面白さで、写真映えという意味ではこの旅のなかでもトップクラスと言えます。
 しかも当時新設されたばかりの総檜風呂、これマヂで入ってみたかったんですが、いかんせん皮膚の持病をひとに見られたくない事情もあり、結局諦めることに。

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お風呂方面のお写真です

 そして夕食なんですが、こちらのほうは海鮮がそこそこ登場してはくれたものの、ここまで美味しいものばかり食べた事情もあってか、値段の割(そここだわってんなお前)に驚くような内容もなく、まあ初日に泊まったホテルくらいの印象でした。

 プランによってはこの手前にある筏の上でBBQなどをしたりもするそうですが、その日のお客さんはたぶん一組もやっていなさそうでしたね。

 食後はのんびり飲酒タイムとなり、ほどなくしてこてりとおふとんの中に入り込んで就寝。やっぱり別部屋でのんびりできるのは気楽でいいもんです。

 

 そんなこんなで、ちょっぴり間が空いてしまいましたが、今回の浜名湖伊勢志摩編はこれにて終了となります。

 浜名湖は食べ物の美味しさもさることながら、観光地や歴史を持つ場所としてのコンパクトさもすごく魅力的で、意外なほど、子どもたちはもちろんお歳を召されたりして身体能力に問題を抱えていたりもするような広い年代のかたにおすすめできる場所だと思います。いやあ、土地土地に色んな魅力があるものですね。

 

 さ~て、次は一応最終回になるのかな。

 個人的に行きたいとして同行者に推しまくった「尾道編」となります。

 

 せ~の、次回もいっぱい美味しいぞい!!!

8月ただの観光旅行記 ~DAY 8~

 さて、旅行記も折り返しを過ぎましていよいよ後半戦に入ってゆきます。旅程として、前半は景観を楽しみ後半は宿を楽しむ、みたいな感じで計画していたというのもあり、ここからは個人的に楽しみにしていた宿が続きます。

 ひとつ気になっていたのが富士山が上手く見えるかどうかなのですが……これは予報やライブカメラを見る感じだと厳しそう。富士山周遊ルートの計画は変更するかもと同行者に伝えて、民宿での朝食をいただきます。

 朝食の写真はございませんが、あったかごはんにアジの干物、豆腐やひじきの和え物の小鉢、生卵や冷奴にサラダというような、シンプルかつベストな和朝食メニュー。いわゆる「こういうので良いんだよ」と顔がほころぶような朝ごはんという感じで、しっかり平らげて宿のある西伊豆雲見温泉(三浦温泉郷内です)をあとにしました。

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ごちそうさまでした

  伊豆半島のなかでも西伊豆への道は割と数が少ないものだと思われます。基本的に海岸線を走るルートがメインで、行きで西伊豆側に来てから宿までの道をそのまま折り返すように北上します。この辺についても意外と距離があるのですが、まあ旅の間にそういう案件も慣れてしまい、西伊豆の地形を楽しみながら歩みを進めると、しばらくしてまた高速道路に乗りました。

 このあたりで降りてみると、大型のSAでも海老名SAは異質なんだなあと認識させられます。ひとの動きは当然ありますし、写真こそややひとの少ないタイミングを狙っていますが、海老名だと一回呑まれたらしばらく戻ってこられない「奔流」というものができていて、これ分かるひとは分かるかも知れませんがメンタルっつうよりフィジカル的に酔うし撤退したくなるところ、富士川あたりはまあいつものテンションで写真が撮れます。強いていうとまあ天気がクソみたいに悪いのがタマにクソですね。

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富士川からも富士山は確認できず

 結果として「富士山周遊ルート」はプランから全く消え、海沿いの高速をそのまま走って次の目的地である浜松へと向かう判断をくだしました。この辺には割と余裕持って旅程組んだ割に、マジで富士山まともに観れなかったのはなんの因果やら……。

 ということで、次の宿泊地は浜松。うなぎ食うぞ~ってほど露骨なテンションもないですが、美味しいご飯を出してくれる宿と(じゃらん口コミで)うかがっているので、自分に関してはもう昼メシも摂る気ゼロの構えで備えております。

 さすがに静岡県内移動で終えた一日ということもあり、多少は時間に余裕がありまして、宿に着く前に近所のショッピングモールでお酒の補充なんかをしておりました。

 それでも連絡していた時刻より早いチェックイン(いちおうチェックイン時間の範疇ではあります)にはなりそうであり、お宿のほうに電話してみたところ快い返事をいただいて、そのまま宿まで参りました。

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ねこちゃん

 

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お宿の入口

 お出迎えのねこちゃんと戯れながら、横に長い静岡県でも西側のほうにある浜名湖のお近く、舘山寺の「料理民宿 ないとう」さんにやって参りました。

 このお宿を予約するときは、このお盆真っ盛りに結構な安価で料理自慢ってあんのかよと訝しがっておりましたが、飯云々よりの手前でそもそも内装やお部屋が良かったです。

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古式ゆかしいあれやこれ

 お部屋(画像はありませんが)に入っても実は、凝りに凝った調度品が飾られていたりするのですが、非常に趣味性は高いながらもこの料理民宿が持つノスタルジックさのイメージとハマっていてとても印象が良いものとなっています。

 全和室の6室、お風呂は共同なのでいろいろ都合のあるかたには難しいところもありますが、近所に温泉もございますのでそこで予め済ましておくというのも良いかも知れませんね。

 さて、このお宿は先述したご飯の美味しさとはまた別の魅力もあったりします。

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O, HA, NA

はままつフラワーパーク」という、基本入場無料な甚だいい加減かつ素晴らしい施設(しつれいせんばん)があるのですが、これがこのお宿からだと駐車場の敷地を挟んでお隣くらいの距離にございまして、(エントランスそのものまでの距離は二~三分ですが)実質徒歩ゼロ分くらいの距離にこういう施設があったりします。でっけえ無料の施設が隣接の宿とか、もうでっけえ施設(デズニーランドとかハウステンボス)にある良い感じのホテル感覚だよくらいの感じです。

 実際、お宿にチェックインしてからすこし時間があったので「はままつフラワーパーク」を歩いてみたのですが、敷地自体もしっかり広く整備されており、

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OHANA2

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フラワーパーク

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フラワーパークの温室的な場所

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ヴァエル場所

 こう……やる気ない感じで撮っていても分かるくらいには映える感じがあるのです。(ぜってー上手いひとが撮ってしっかりカラコレすれば映える)しかしながら、閉園にほど近い時間に訪れたせいなのか、お盆というのは逆にひとが消えちゃう土地柄(微妙な地方民あるある)なのか、ひとがめちゃ少ねえんじゃ!!!

 でもひとが少なかったから、デジカメめっちゃパシャパシャできて楽しかった!!
 ありがとうって伝えたい。(いきものがかりかっていうね

 夕方のひとときをはままつフラワーパークでのパシャパシャ作業で満喫した自分は宿に戻り、すでに一発ほど飲酒を終えた同行者と乾杯、ゴロゴロしながら明日の旅程の話をしつつこの宿自慢である料理に胸をときめかせるのでした……!!

 

 というわけで、夕食じゃい!!

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おやどめし

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刺盛りドーン

 いや、これ……二人前っすかって乾いた笑いが出るものの、二人前でございます。このあたりから筆者は考えることをやめました。(もう¥12000くらいで出すレベルのもんじゃねえなって)

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U, NA, GI

 食べかけでは甚だ申し訳なくはありますものの鰻の蒲焼です。さてこちら、実は後に出てくるご飯が「うなぎの釜飯」となっておりまして……。

 実際に食べかけのこの子と、釜飯を混ぜたときの旨さと言ったらね。おこげとうなぎと旨味のシンフォニーだからね……死ぬよね、著者これ死んだんですよ。とりあえず、そのくらいには美味しいです。
 その上で、かぼちゃくり抜いたポタージュスープついたり自家製ヨーグルトがついたり、目立つところにあるわけではないものの、すごく身体への気遣いを感じられるのがまた好き……。(ほんとに好き・・・

 

 というわけで大満足の夕食を終えたのですが、正直これはこの旅でも随一くらいのお食事だったと思います。良いものを食べたということに対するコストパフォーマンスもありますが、このお宿さんはまたびっくりするほど食事への意識がしっかりしているなという感じで、「宿」ではなく「料理民宿」という看板を掲げる場所の出す食べ物はすごいなとがっつり感動させられました。

 

 えー、ぶっちゃけ、その翌日の朝食も美味いのでそういう話からはじまります。

 さあ行きますぞ皆様……(誰だ

 

 せーの、次回もいっぱい美味しいぞい!!

 

 次回は浜名湖~伊勢志摩編です。

8月ただの観光旅行記 ~DAY 6(後編)& DAY 7合併号~

 合併号なのですが、まあ書くことがない。
 あと写真もすごく少ない。
 この期間、高速ばかり走っているので、
 あんまりおもしろエピソードもない。
 のっけから改行が多いのは誌面をごまかす戦略だい。

 前回のテンションぶち上がった状態で楽しんでいる黒部ダム編とは一変して、ここからはちょっと旅のコーディネーターだった自分的にも頭の痛くなるパートに入ります。
 6日目の目的地は群馬県藤岡市というところです。
 翌日に埼玉に用事があるため、県境にほど近いところで一泊しようという感じなのですが、もうほぼお盆期間になってくるので、とかく関東圏のちょうど良さげな宿が予約できませんでした。

 長野県から群馬県というと、色々と「名道」とされるドライブウェーを走れるものなんですが、黒部ダムで15時近くまで楽しんだこともあり、宿に向かうまであまり猶予がありません。長野で蕎麦を食べたりもせず、SAもトイレ休憩程度にザクザク進みます。

 ついでにいうと宿の夕食もない素泊まりなんですが、このへんの事情はもうちょいしたら明らかになります。
 一応、妙義山付近のルートを通る高速ということもあり、同乗者と「あれかなー」「これかなー」と言いながら走る車中。実際にけっこう奇岩地形が続く道なので、見ていて面白いではあります。夏なので日暮れが遅い分、こういうのが堪能できたのはありがたいです。(冬なら暮れてた時間帯)

 ちょうど日没をやや過ぎた19時前後、藤岡に到着しました。「隠庵 ひだ路」でいただいた朝食(美味しくて、やや食べ過ぎたくらい)を最後に、まともに一食を食べておりません。なんなら、自分については飲み物くらいしか口にしておりません。
 宿の夕食なし、というのを伝えていたので、地域のけっこう規模大きめなスーパーにナビを入れて、各自夕食を購入……。

 そして宿泊地である「ゆとり100% HOTEL Cu 藤岡」へ……
 えー、このお宿ですが1,000 坪の敷地にこれね16 部屋しかないんだ。五つの建物を廊下でつないだね、純和風の数寄屋造りなんだよ? それをね、やれね、経世会がね……

 ……という水曜どうでしょうネタはさておき、こちらのお宿について興味のある方は検索していただくとして、駐車場に到着する前からなんか外観で分かる「ラ」からはじまり「ホ」で終わるタイプの宿泊施設が、ちょっぴり業態変えましたという感じの施設。予め分かっていたことなので、同行者にも伝えてありますが……。
 そんなお部屋ということもあり、あまり二名一室というのはちょっと(キングサイズのベッドひとつとソファーしかない)ということでこの日は珍しく一人一室。

 せっかくのオートロックなんですが、どうもドアノブが貧弱っぽくて不安になりつつ入室。
 わあ、広い。
 画像とか検索してもらうとある程度分かりますが、実際に広いです。
 キングサイズのベッドに、二~三人掛けのソファー、マッサージチェアまであれば、大きめのサイドボードの上にはそこそこデカ目のテレビ(VODも観放題さ)が鎮座。それでも歩いていて余裕があるくらいには広いです。洗面周りやお風呂あたりがしっかりしているのも元ラブホ(もう言っちまったな)ならではなのでしょうか?
 基本夕食の提供は設定にないお宿なのでそういうものでしょうが、部屋に電子レンジありというのは素泊まりだと助かりますね。
 スーパーで買った惣菜類を温めて、ちょこちょこぱくつきながら、キングサイズのベッドの上でバラエティ番組をザッピング。なんか逆に贅沢なひとりの時間って気がする。
 面白そうなリアルタイム番組がなくなってきたので、今度はなんか面白そうなVODがないかと色々探してみます。序盤からワイルドスピードシリーズがあったので、ええやんとテンション上がったんですが、まあ中盤から異常な量現れるパチスロ紀行系の番組よ……。せめて釣り紀行なら見たんだけれども、マジで途中からはそれ系しかない……。
 というわけで寝るまでのお供にワイルド・スピードの何作目かを流しつつ途中終了させて就寝。たぶん、MAXかMEGA MAXあたりだったと思います。

 で、翌日。

 埼玉で姉の結婚した旦那さんの両親との顔合わせです。
 会ってみるまで「粗相ないようにせんとなー」というたぐいの不安はありましたが、いざ顔を合わせると実家に帰ったくらいの楽さというか、ラフなもてなしで「あー、地元の田舎っぽくてちょうどいいー」ってなりました。(失礼かも
 昼食はお会いした相手側さんに、坂戸の「けやき」という肉料理屋さんでごちそうして頂きました。赤身中心のお肉を丁寧に味付けしてありまして、自分みたいな少食でもあまり胃の負担を感じずに食が進みます。こうなってくると白ごはんがとにかくうめえんですよ……。この旅では珍しいくらいばくばく入りました。とても良い感じの老舗(入りにくいということはなく、地域に愛されカジュアルに長く続いている感じ)のお店屋さんでしたね。
 お腹いっぱいになったところで、相手方のおうちで再度挨拶をしたのち、宿泊地まで向かいます。

 本日の宿泊地は西伊豆
 なぜかというと、まあ前日の元ラブホ同様、伊豆系は西伊豆以外ほぼ全滅でした。いろんな妥協はありましたが、次は漁師民宿ということもあり結構食には期待できるのではという感じがあります。

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海老名SA

 道中、高速渋滞の都合でナビに従い東京の街中を走ったり、いざ休憩だと入った海老名SAのクソみたいなひとの多さで逆に体力を奪われたりしたものの、関東圏を抜けてくると、静岡方面に向かうこともあり高速の景色も海沿いに近づいて楽しくなっていきます。
 海老名SAについてはもうちょいハイシーズン外して、短めの距離を走る気で来ればもうちょっと楽しめたであろう気がしますし、ただのトイレ休憩目的には高機能であるがゆえに、その楽しさを満喫できないところがあってこの辺はもうちょい上手く回したかったなあという反省ですね。
 静岡で一般道に入り、国道1号線という文字にきゃっきゃする一行。(九州出ないと国道は3号線からしか存在しない)
 とはいえ、意外と距離がある西伊豆への行程。伊豆あたりを通っていると面白げなロープウェイだかリフトだかが動いていて、くっそくっそここで一泊してえというロープウェイ厨の謎の嫉妬が騒ぎはじめますが、まあ泊まれぬものは仕方なし。確か、ラジオで夏の甲子園の「沖学園(南福岡) 対 大阪藤陰(説明不要)」を流しながら走っていましたが、強豪相手で初回からボコボコの展開もあるかと思いきや、先発の石橋くんが力強い速球中心のなかなか良い投球していて、途中までこれは番狂わせあるのではと期待したものの、最終的には大阪桐蔭の強力打線に押し切られちゃいましたね……。

 さて、伊豆の西側方面は割と切り立ったところが多く、その間に点々と小さめのビーチが並ぶような感じになります。福岡にいるとなかなか見ることがない地形なので面白いのですが、地元で子どもを泳がせたい親御さんには大変なのかもなあ、と思うような感じ。時期柄というのもありますが、スーパーの駐車場は満員、レジは長蛇(まあでもこのへんは実のところけっこう流れる)です。

 必要なものを必要なだけ購入すると、その日のお宿に向かいます。

 宿泊先は「民宿 三楽荘」さん。西伊豆地区の雲見温泉にその居を構える漁師民宿さんです。

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部屋から見たやべえほどの情緒

 まあ、筆者については釣りが趣味ということもあり(旅行ブログなってんぞ釣行記まだか貴様)とまあ心無いブログ自己批判はさておき、漁師民宿というのは「明確に魚が新鮮」「都心部のひとからすると有り得んほどのコスパで刺盛りが出る」というところで、とってもとっても大好きです。

「ホスピタリティだあ? 静寂だあ? 知らん!!」という、これぞ漁師民宿な勢いで、懐かしの配膳用エレベーターなんかも使いながらガチャガチャ配膳されてくる(意外にも部屋食)料理は、見た目にも忙しそうですがひとつひとつが出来たてあったか。

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海の幸の饗宴


 はい、勝ち確定っすね。二名でこの舟盛りもなかなかのもんですが、サザエもアワビもカニもありまっせ。そして基本全部が全部美味しいです。配膳が容赦ないので、届いたものを食うタイミングは自分で考える形にはなりますが、それもまた楽しい。
 舟盛りのメインのお魚さんはなんていってたっけなあ……。確かマダイではないんすよね。あの時期だとやや旬が終わっているので……チダイかそのあたりだっけかなあ……。

 基本的に美味いものしかないのでグルメリポートは特にないです。「サザエ、あ、うま!」「煮付け、あ、うま!」くらいの感じで、「お、刺し身に醤油をちょんちょんし、口に含む! うめぇ~~!!」、そこからちょっと置いて、ほらやるわよ、お得意の、煮付けをご飯にちょんちょんちょん「ご飯が進むしうめえ~」で終わる。(ドボォ
 量的に食べきれないくらいの夕食を提供して頂きました。こちらとしては嬉しい限りですが、お宿に対しては同時に申し訳ない。
 まあこの時期に二名の二食で計1,5000 円を切ったはずなので、ほんとうに漁師民宿のコストパフォーマンスには頭が下がる思いです。利益が適切に出てれば良いんけどなあと思うので、個人的には、こういう価格帯で生存戦争することになるよりは、地域でこのシーズンの価格帯を高めに決めても全然行く宿って印象でした。

 この合併号から地味に「富士山周辺編」に入っているのですが、初日はまあ完全に半端(完全に半端とは)な天候で、一切その姿をお拝めませんでしたが、実は翌日も静岡メインなので、富士山がね……えっとね……うんとね……観られ……。

 察して欲しい。

 いやあ、静岡にはいっぱい美味しいものがありますね!!

 せ~の、次回はガチでヤバいくらいに美味しいですぞい!!!

 この旅一番のお気に入り宿「浜名湖の料理民宿 ないとう」さんが登場します。乞うご期待!!

8月ただの観光旅行記 ~DAY 6(前編)黒部ダム特別編~

 

 タイトルを見ていただくとおわかりの通り、この日は前後編に分かれております。そして次回は6日目後半との1日半分の合併回を想定しております。旅自体の折り返しにもあたる時期で、進路自体もこの2日で折り返してしまいます。

 さて、なんで合併回かと言いますと……

 あまり書くことがないからや!!

 観光旅行とは銘打っておりますが、7日目だけは用事を済ますことがテーマになっております。7日目は、日程的に8月12日ですが、コミケは全く関係ありません。しかもその日に東京周辺を通るのですがびっくりするほど関係ありません。
 しかもオフ会ですらない。
 姉の嫁ぎ先のご家族さんと顔を合わせようというシンプルなお話です。
 まあ、観光というより用事ごとでいろいろ割愛する感じになるため、一日分ずつやると実際のところ尺が足りませんのです。
 旦那さんとはちょいちょい顔を合わせてましたが、お会いしたご家族さんもさっぱりした感じの付き合いやすい良いひとたちでした。

 さて、説明パート終わりです。

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お宿の廊下

 ピカピカですね。「隠庵ひだ路」さん、実際ホスピタリティについて本当に隙のないお宿さんで、連泊して去るとなるとけっこう寂しい思いがあります。部屋の清掃に関しても、入るか入らないかだけじゃなく、上げるもの下げるものについてかなり事細かに話をすることができます。まあうちらに関しては適当なものなので、布団のシーツやバスタオルくらいしか言ってなかった気がしますが、そういったものをさくっとやってもらっているときの気楽さって、日常にちょいちょい疲れているとやっぱりありがたさ以外ないです。
 温泉露天風呂付き客室なので、なんだかんだで三回ほどお湯をいただきましたが、夏の露天風呂は、虫の接近を感じてどこか緊張したもんですな。湯を浴み、朝食をいただき(やはりこれも連泊用で、他の客室と別メニューになっております)、身支度をすると、ちょいと早めに出発をします。
 今日は、翌日の事情柄、岐阜から群馬まで向かわなければなりません。

 しかも、間にこの旅でも個人的に最も行きたかった場所「黒部ダム」へ向かうことにしております。折が良いのか悪いのか、長野県側にある扇沢駅発の「関電トロリーバス」が今年で引退(その後は架線を必要としない電気バスへの以降が決定しております)ということもあり、多少混み合うのかなという予想が立っております。

 お世話になった宿に挨拶をして、旅行バッグを積んだ我々は曇天のなか、梓川沿いを通りつつ長野県側へと抜けてゆきます。この間の景色もなかなかの絶景なのですが、運転には微妙に集中力を要する箇所でもあるので、単独で走られる方はご注意ください。
 多分バイカーさんとかはクソほど好きな道だと思います。実際、ツーリングされている方も多かったので結構、安全そうな追い抜き箇所で譲りました。(きちんと挨拶くれる方ばかりでした。

 長野県側に降りきると、ここからは次の経由地である黒部ダムに向かうまで高速道路なども特に必要なく、バシバシと一般道を走ってゆきます。こうして走っていると、西の方角に構えて存在感はある北アルプスの峰々以外は、日常的に見る地元と同じような田舎の風景が続きます。島根以降は高速ばかりを走っていたこともあり、なんだか安心しながら進めてゆく道程。地元でもよく知っているチェーン店や、たぶんこの辺ローカルの知らないチェーンなんかを脇に見ながら、いわゆる普通のドライブを楽しんでいる感じです。

 さて、目的地である黒部ダムが近づいてくると、今度は一気に西側の連峰へとハンドルを切り込んでいきます。グイグイ登る山の道、ゴツゴツした岩壁に無骨な感じのトンネルを抜けると、扇沢駅がいよいよ近づいてまいります。

 ハイシーズンというのもあり駅間近の有料駐車場はもう満車とのことで、少し距離のある無料駐車場に案内されました。このあたりは、白川郷の駐車場なんかもそうでしたが、誘導する方々の連携もしっかり取れている感じで、空いたところへすんなり案内されて駐車。

 駅までの道すがらも写真には収めたものの、いかんせん曇天で良い写真が撮れませんでした。駅周辺から見る山のほうの雲の様子も芳しくなく、宿を出てからもちょくちょく見ていた黒部ダムライブカメラも正直あまり天候がよろしくない。ぐぬぬ

 扇沢駅に到着し、早々に黒部ダム駅までのチケットを購入。大人往復2500円程度で珍しい乗り物に乗れて、なおかつ黒部ダムまで行けると思えばたいへんお得な感じがしますね!!

  次の便まで待期する列に並んでいると、テレビなんかにもよく登場する名物駅員「中里さん」が登場。待機列のお客さんがたもにわかにテンションが上っていきます。じっくりコトコト煮込んだような、仕込み充分、旨みたっぷりの売り口上を見せながらワゴンの物販を開始。さっくり掴みの笑いをとって待ち時間を楽しませてくれます。
 このあたりの中里さんの楽しい売り口上は、youtubeなんかでも動画がいっぱい転がっておりますので、気になるかたはそちらを御覧くださいませ。
 振り返りがてら自分も見てましたが、やっぱり楽しい。

 ほどなくすると、いよいよ我々の乗り込む関電トロリーバスが到着。かなりの便数が出ているみたいで、駅の乗り口からはおしりのほうの便(大便ではない)が確認できないほどです(健康状態のチェックには大便の確認は良いと思います)。

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関電トロリーバスラストイヤー

 くろにょん!!(黒部ダムと建設作業というテーマが乗っかっているゆえにやや重厚さを感じさせる背景を持ちつつも、ひと懐っこい笑顔が素敵ですね。頬の赤らみは、酒でも呑んでなきゃやってらんねえよという想いのあらわれかも知れません)

 若干まだ乗客の少なそうな便に乗り込んで、適当なひとりがけに座ります。
 しばらく待つと乗客もひと通りバスに乗り込んだようで、ドアが閉まりました。この段階になってもいちばん景色の良さそうな左手最前列の座席が空いていたので、「すみません」と一声だけ述べてそちらへ移動しました。かなりうれしい。

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でっぱつしんこー!

 ガラスに中のひとが映り込んでいるかは軽くチェックしていますが、たぶん大丈夫なので安心してトロリーバスの旅をお楽しみください。

 車内では、ディスプレイの映像とナレーションが流れ、大まかな黒部ダム概要やその建設工事に纏わるあれこれ、トロリーバスそのものについてや行程上に現れる「破砕帯」や「トロリーバス離合箇所」などへの説明が流れます。
 まあこの辺は自分が細かく説明しても仕方ないので割愛します。wikipedia行ってこい、wikipedia。(リンクすら貼らないストロングスタイル)

 トロリーバスについてだけ軽く説明しておくと、「架線があり、そこから電力供給を受けるが」「軌道(レール)がなく」「タイヤのある車」で、まあ、電車と電気自動車の間のような存在ですね。
 昨今の電気自動車技術の向上などとの兼ね合いもあるんでしょうが、関電トロリーバスの引退後は、駅での充電時のみパンタグラフを使用する「電気バス」という電気自動車に切り替わっていくようです。

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破砕帯

 関電トンネルのなかでも見どころのひとつであり、その工事においても最大級の難所とされた「破砕帯(要は大規模な地下水の通り道)」ですが、トロリーバスのトンネル内ではブルーのライトアップがとてもきれいな箇所となっております。距離そのものは80 mで、全長5,400 mのトンネルを抜けていくことを考えると、通常の速度で通り過ぎるぶんにはあっという間です。
 ですがこの80 m、関電トンネルの掘削工事の1年半のなかでも、7ヶ月を要した難所です。

" 黒部ダム建設の資材運搬用トンネルである関電トンネル建設工事はな、総延長80 mにも達する大破砕帯に遭遇した事で困難を極めてやな、一時は工事の中止も検討されたんやで。また、破砕帯の存在を広く一般に認知させたんやで。 ”
 たぶん、地下工事や地質掘削全般に携わることのない人間が「破砕帯」って言葉を耳にするときのほぼ全ては、黒部ダムについてなんじゃないかなと思います。

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ヴィクトル離合

 離合タイムは前の車両にひっついて待ちます。

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ジーニ完了

 さて、ふたスベりくらいしたのは放っておいてください。

 離合までを終えると16分ほどのトロリーバスの旅も残りわずかです。アップロードする写真もないので駅までちゃっちゃと到着します。

 降車してすぐに感じますが、夏というのにもう肌寒いと言っていいくらい、駅のなかはひんやりとしています。
黒部ダム駅」に着くと堰堤サイドに向かうか展望台に向かうかの分岐が登場します。堰堤側であれば下りの階段を60段ほど、展望台側へは上りの階段を220段ほどゆくことになります。が、まあどちらから行っても結局展望台には向かうだろうという判断でまず長い上りの階段をゆきます。
 ひとが多いことや階段というシチュエーション柄、この辺ではカメラはお休みです。

 さて、体感では意外と長く感じない階段を登りきると……

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黒部ダム!!

 これ結構どんより見えるかも知れませんが、ライブカメラとか扇沢駅からの映像で見た想定よりよっぽど晴れています。

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晴れ間!!

 展望台では、出店や記念撮影してくれるカメラマンなんかもいて、結構賑わっております。かき氷だなんだと食べればいいいのかも知れませんが、いかんせんけっこう寒い。陽射しが出てきてトンネル抜けているにもかかわらず結構ひんやりです。真夏なんですけれどね。

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雄大さ、出せない!!

 画像内の右手湖面に見えるのが、たぶん黒部湖遊覧船の「ガルベ」だと思います。時間に余裕があれば乗りたかったなあ。

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大観峰駅を望遠レンズでぱしゃり

 行けたら大観峰くらいまでは行きたかったのですが、この時期は黒部湖からの待ち時間は長いという話を調べて、ひとまずお諦め。展望台からの景色をカメラで撮ったり肉眼でじっくり舐め回すように観たりと忙しく動きながら、今度は外階段を堰堤へと下りてゆきます。

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オブジェクト、それは、わからん

 画像拡大してみたら「コンクリートバケット」って書いてありましたので、そういったものです。まあこのへんまで来ると結構晴れ間も広くなってまいりました。割と運がいいのか俺は。

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黒部湖とは逆側の景色もほれこの通り

 景色を楽しみながら堰堤へと向かう外階段を降りると……

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オウイエ

 無事堰堤に到着です。右手上方の構造物が先程までいた展望台ですね。
 

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んああ

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んおっほぉおお……

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ぬっほっほぉおおおお・・・

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きれいなにじ!!

 筆者、あまりの「この景色が見たかったんや」感で著しく言葉が乱れておりましたが、まあこういう黒部ダムみたいに雄大で、なんかどういう世界にいるか自分が分からなくなる場所には常日頃行ってみたいとは思っておりました。(できるだけ楽して)
 そういう意味で、黒部ダムはトップクラスに良い場所です。ちょっと目を向ける方角を変えるだけで、

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こういう風に

 雄大な景色が座しているのだから、360°の世界が大冒険のはじまりみたいです。
 運良く陽の射すタイミングでやって来られたのも良かった。おかげでばっちり放水と虹のコラボレートを収めることができました。

 はてさて、この日はこっから楽しい群馬までの高速道路行が待つこともあり、黒部ダム周遊もそろそろ終了。ダムカレーも食べられなかったけれど仕方ない。関電トロリーバスラストイヤーのチョロQだけ購入して、帰りの便に乗り込みます。

 そうして、扇沢駅の降り場に到着。

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さようなら!!

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そしてありがとう関電トロリーバス

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扇沢駅とロリとショタ

 ちょうど自分たちが黒部ダムから去るあたりで地味に天候がまた微妙になってきたみたいで、快晴とはいかなかったもののなかなか幸運なタイミングで観光できたのではないかと思います。

 なんか「黒部ダムやっぱでかくてすげえわ」って感想以外浮かぶところもないのですが、細やかにしつらえられた美しさのある場所もまた情緒があるなかで、こういうシンプルに「でかいやばいすごい」と語れる場所もまた、有名観光地の魅力だと思います。

 いやあ、黒部ダムってほんとうに雄大でしたね!!
 え~、今回はなんも食ってねえな。

 次回は最終的に美味しいものが出るぞい!!!

 ハイシーズンじゃなきゃ伊豆ド真ん中で一泊したかったというのはナイショのお話さ!!

 読んでくださるかたは次回も面倒くさい文体にお付き合いくださいませ・・・

8月ただの観光旅行記 ~DAY 5~

 この旅で訪れた宿でもいちばんお高い宿にあたる「隠庵ひだ路」。こちらの宿はやはり夜の食事でも夜の施設内でも、喧騒というものを一切感じませんでした。部屋数の少なさや、奥飛騨温泉郷のなかでも「福地温泉」というやや中心地を外したからというのもあるかも知れませんが、それ以上に、宿泊客さん自体がゆっくりと泊まりたいとして選んだからであるように感じられます。
 お腹いっぱいの夕食を食べつつもほどよい時間に眠気が参りまして、二日目の寝起きはとても気持ちが良かったです。
 さて、そんな宿での朝食……。

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 こちら囲炉裏のある掘りごたつ形式のテーブルで、各部屋の宿泊客に饗されます(夕食もそうなんです)。奥に見えるのがたぶん味噌汁で、手前のコンロで焼かれているのはしいたけやネギを朴葉味噌で和えたものだったと思います。あとは大体、よく見るお宿の鮭や卵焼き、小鉢にサラダetc……と言いたいとこだが~↑(ここからしばらく日本文化センターの包丁売るやつのイントネーションで)
 サラダの野菜もシャッキシャキ! 卵焼きもふっわふわ!! 鮮やかでしょ?
 実はこの宿、この旅でいちばん高いお宿なんです。でも超えてくる期待値!!
 更に、今ご覧の方はお得だよ~!! 連泊するとこの上質な料理と丁寧で距離の近すぎない接客がもう一日付いてくる!!

 とまあ、ネタはさておき、朴葉味噌めっちゃ美味いんですよね。ご飯がとっても進むやつ。ゴハンがススム少年のアレではないのですが、まあ~ご飯のかき込めることかき込めること。数々のご飯をカキコした自分でも思わず……

「初カキコ…ども…」って言っちゃうくらいのかき込め加減です。
 俺みたいな中年のブログ見てる腐れ野郎、他に、いますかっていねーか、はは。

 なんかネタが渋滞したのですが、「うめえ」「新鮮」「地のものを活かしている」「雰囲気込みで最高」という朝食が堪能できます。このあたりは九州の由布院のお宿とかとも近く、地産地消という素材選びで、新鮮に届く素材の良さを技術レベルの高さで最大限に活かすという感じなので、最高に最高です。

 朝食を食べたのち、我々は今日の目的地その1である「新穂高ロープウェイ」へと向かいます。
 宿のフロントにも実はiPadライブカメラの状況が映っておりましたが、正直なところ雲の量云々というより、霧でまずほぼカメラの視界がないという有様。とはいえ、この状況で乗鞍高原に行くか新穂高に行くかという二者択一のなか、とりあえず新穂高が晴れることを祈って車を走らせました。

 ロープウェイに向かう途中の車中でも雨こそほとんど降っていないものの、霧がかっておりあまり状況は芳しくないご様子。とはいっても、前日に決め込んだ予定としてこの時間帯は新穂高乗鞍高原を目指す予定だったわけで、どちらにせよ状況が厳しい場合はある程度フレキシブルに予定を変えられそうな新穂高を選んだわけです。
 さて、新穂高ロープウェイは公式ホームページにも紹介されておりますが、山頂展望台のある「西穂高口駅(標高 2,156m)」まで2本のロープウェイを乗り継いで向かいます。その1本目の乗り口がある「新穂高温泉駅(標高 1,117m)」からの標高差は実に1,000mを超えてまいります。自分の住む福岡市で一番高い山でも標高は1,000m強なので、この新穂高ロープウェイだけでもはやそのくらいの高さを登ることになるわけです。そう考えるとマジですげえな……。
 売店などを流し見して、往復切符を購入後は並ぶひとの流れに合流してゴンドラを待ちます。人気スポットとはいえどもキャパシティがきちんとあるので、これといった厳しい待ち時間もなくすんなりとゴンドラに乗り、中継駅である「鍋平高原駅」に到着、3~5分程度の徒歩で日本唯一である2階建てゴンドラの待つ「しらかば平駅」へ。
 この辺、乗り継ぎをスムーズに進ませるとなるとあまり時間がないので、寄り道は帰り道でするくらいの気持ちですんなり並んでおいたほうが得策かもしれません。
 さて、この2階建てゴンドラですが、ゴンドラ内で階層を行き来できるというわけではなく、乗降口が階層ごとに分かれるという形になっております。基本的には乗客数をカウントしながら割り振りしていく形で、係員のひとがきちんと確認してくれるので同じグループ間で別々の階に割り振られることはほとんどないと思いますが、必ずしもどっちの階が良いかで選べる感じではなさそうでした。

 2本目のゴンドラが実質ロープウェイ行程の8割くらいを登るため、1本目よりも急峻かつ長時間登っていくこととなります。7分近くゴンドラに揺られていると、先述の「西穂高口駅」に到着します。

 到着直後の展望台に出ると予想以上に肌寒く、風景も全体的に厚い雲に覆われていましたが、降りる予定のゴンドラを1本遅らせるつもりで待つと少しずつ雲が晴れてまいります。

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しろとあおのせかい

 まだ、わずかの雲間といった感じですがまたしばらくすると…… 

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けっこう晴れてきた

 おお、調子いいじゃねえか。こりゃ晴れて良い感じの展望が拝めるんじゃねえかと期待して待つことしばらく……。

 一部が晴れても、一部はまったき雲のなかという状況が続きまして、次の目的地との兼ね合い上、自分たちもさすがに降りてゆくしかなくなってしまいました。

 帰りのゴンドラに揺られながらちょっぴり切ない気持ちと戦っていると……

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あ?

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おお?

 な ん か、 晴 れ て き た。

 負けたような気がする。もう一度言うが、なんか負けたような気がする。
 多分ですが、自分たちが降りていったゴンドラで登ったくらいの組はかなり良い感じの眺望が楽しめたのではないでしょうか。

 帰りのゴンドラからの景色はかなりの満喫レベルでした。

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上がってくる2階建てゴンドラ

 羨ましい奴らだぜ。

 ちょっぴりほかのひとたちを羨みながらも、帰りの新穂高温泉駅で2階建てゴンドラチョロQを購入するミーハーなプレイを披露しました。えへへ。

 さて、次の目的地のために我々は奥飛騨温泉郷の中心地である平湯温泉方面の「あかんだな駐車場」へと向かってゆきます。このワードである程度分かるかたは分かるかも知れませんが、次の目的地は「上高地」、マイカーでたどり着くことのできない現代の秘境シリーズのひとつでございます。
 ましてや避暑地ですので、この夏真っ盛りという時期にはちょうどよい場所になります。ここでも早々に切符を購入するとほどなく上高地行きのバスが到着し、十数分も揺られているうち「上高地バスターミナル」に到着して、降車します。

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というわけで到着です

 なんか見ただけで涼しいですね。水も澄み、空気もお世辞ではなく美味しいです。流石に日本を代表する避暑地のひとつという感じ。しかしなにより圧倒されるのは後景の美しさ。

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河童橋近くのレストハウスです。

 なんとなく撮影した一枚でも、なんか絵になる。場所のクオリティ全振りで写真が強くなるくらいの強さが上高地にはあります。もちろん、固有種とか晴れていたときに見える峰とかいろいろ予習はしていたものの、そのへんにある全てが美しくて楽しくて、撮っていてふわふわするくらいでした。

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尊い・・・

 自分たちは旅程上、河童橋スタートのほぼ最小周回ルートで終わってしまいましたが、

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美しい・・・

 まあ、涼しかったし。景色終始きれいだったし。涼しかったしで、この旅でも一番のベストプレイス感がありました(重複してんな)。

 冗談めかしてはいますが、載っけていないもののこの旅でいちばん一眼カメラを使って撮った場所でもあります。シャッターチャンスも、撮りかたのバリエーションも豊富で、こういう場所がカメラの腕を向上させてくれるのかなと感じました。また、混んでいる場所でなければ充分にマニュアルで撮影するような時間の使い方もできて楽しかったです。

 とはいえ、ちゃんと肉眼で自分の目を通して記憶に残すのもきっちりやりましたよ!
 それこそが旅行の醍醐味ですものね。

 上高地について、バスターミナルや名所周辺のひとの数は多いのですが、動いているうちにひとの波がバラけるのでけっこう自由感は高いです。場所によってはのほほんと後ろ手を組み歩いて満喫するくらいのリラックス感があります。避暑地としてのキャパシティの広さを感じてしまう場所でした。素晴らしい。

 さて、奥飛騨周辺の二大観光地を満喫して宿に戻ります。
 

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今日もいっぱい美味しいぞい!

 さて、隠庵ひだ路の二日目の夕食ですが、初日の夕餉について一応お品書きとかは手元にございますが、食べ物の写真なんかは一品一品提供されるものをパシャパシャ撮るのもみたいな(下手いから時間かかるし、温かいうちに食べよう)感もあったので、写真がないものの、二日目は一応ケータイで軽めに収めています。連泊料理ということで、やはり初日とは違う料理が出てきます。
 初日が「地の名物」を重視しているとすれば、二日目はやや「贅沢膳」という感じ。

 さあ、このあたりが前菜群で次に出てくるのが……!!

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 しゃぶしゃぶです。クソ美味い飛騨牛しゃぶしゃぶです。

 サシも利いてとても柔らかい肉質なのですが、肉自体の旨味もしっかりあって、脂の甘さがほどけてふわっと感じられる瞬間に、舌の上でロリキャラが踊りだすくらいに……失敬。
 美味しい肉特有と言いますか、個人的に「じゃあてめえ味つけなしで美味しく食べれるのかよ」みたいなことを要求されても「うまうまーーー!!!」とやらせなしに笑顔で食べられるやつです。
 シンプルに美味い肉、焼いている香りだけで飯食えるくらい美味いんだよマジで。
 まあ、あれやこれや言うておりますが、とにかく美味しいものを味わせていただきました。
 ただ、この周辺の宿自体のコンセプトとしては「地の料理」「地産地消」的なところがテーマにあり、もし、この宿に赴くことがあれば、ここで語ってはいないものの本当に美味しい「川魚」「山菜」の味をこそ、じっくり味わってもらいたいものです。

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お・へ・や

 ということでこの旅、次回からはまた岐阜から東へと強行軍を進めていくこととなるはずですが、次に向かう場所は

 ワイ(^q^)「くおえうえーーーーダムデス!!」

 さ~て、次回の目的地はどこでしょうね。

 

 せ~の、次回もいっぱい美味しいぞい!!!(その掛け声使った回数のほうが少なくない?

8月ただの観光旅行記 ~DAY 4~

 更新がめっちゃ遅くなりましてすまなんだ。三ヶ月以上ぶりかよ、大晦日に更新とか俺の脳みそ大丈夫かよ……。


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 「旅」っていうのは、字を見てもらったら分かるけれど「ご飯が美味い」ってことなんだよね……。(分からん。狂人の物言い)
 それはそうとして、さすが琵琶湖の料理旅館の朝食、朝からレベルがしっかり高い。
 画像右側に上品にまとめられているのは黄色のおしぼりではございません。我々が食卓についてから焼いてもらったあつあつのだし巻き卵になります。
 文字であんまりこういうシンプルなこと言うのもなんですが「うっま」。
 漢字で書いたら「美っ味」です。うっま。夕食の贅沢さとはまた違う食の贅沢さと言いましょうか、食材自体が豪華であればよいだけでなく調理も見事で栄養面も配慮して見える品々は、胃にも優しく見るだけで健康になるような感触すらあります。
 料亭民宿への宿泊というのは、ご飯のお味もそうですが食べるひとへの食での気遣いが利いていて、美味いものを提供してくれるにも関わらず説明自体はほとんど自発的に行われません。食べ方の軽い説明と地の物であるという説明くらいなもので落ち着いて食事ができます。これを体験するとなかなかやめられません。

 これまた名残惜しくはありますが、朝食をいただいたのちに9時あたりで自分たちは宿をチェックアウトします。

 前日に島根から滋賀の果てに来るという長距離駆け抜けたぶん、今日に関してはあまり移動距離をそれほど割いていません。滋賀から岐阜なので、前日までの島根から琵琶湖東岸という流れよりはよっぽどマシだと思いたいんじゃ……。
 今日の旅程に関しては、彦根城に行くか白川郷に行くかという二者択一がございましたが、彦根城の規模が想像以上に大きそうで歩くのが大変なのと、まあ定番の世界遺産観る機会というのもなかなかないからというのがあり、滋賀の長浜から彦根に向かう案は破棄して素直に岐阜の方へと向かっていきます。(途中のSAでひこにゃんグッズ買ったよ!)

 前日の大阪京都方面の高速道路と比較してみると、このあたりの高速はずいぶんと走っていて楽な印象を受けます。警戒すべきジャンクションも少なく、車線数は多くなくともきちんと流れており、ときどき現れる運転やばいモンスターさえ適当に受け流せば気楽に道なりに走るがままいつの間にか岐阜県へと入っていました。
 道中のパーキングエリアで、汗臭いにおいのする遠征部活動生っぽいの見ると、「あいつらガキだな―」というより「俺ワンパンで負けそう」みたいな気持ちになるのはあれなんでしょうね?

 いや、分かってる、分かってるんだ……。分かっていて分かっていないふりをしているんだ。

 それはそれとして、中間目的地として置いていた岐阜の「郡上八幡」にたどり着きました。
 結構深い山合いにあるこの街は、山上から街を見下ろす郡上八幡城の城下町でもあり古くから栄えております。非常に風光明媚で、鄙びた温泉地の雰囲気にも近いオーラをかもす場所ではありますが、街の雰囲気は全力な観光地ほど肩肘張っていない感じでとても好ましいです。
 郡上八幡第一の河川である吉田川は湖底も橋上から見渡せるほど澄んでおり、鮎の友釣りをしている釣り師たちがちょくちょく見えたので感動しました。(地元ではなかなか見れない)

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 なお、この郡上八幡には「宗祇水」という名水百選に選定された最初の湧き水が存在します。(最後の画像のやつですね)
 実際に飲んでみましたが、おいしいです。でも多分、期待はせずに夏とか残暑に涼を求める感覚のほうが楽しい気がします。
 それと、このあたりの城下町的な観光地ってじいさまばあさまが多いようなイメージを持ちますが、実際に行ってみると、観光客のひとはかなりの勢いで二十代くらいの女性が中心という印象でした。ちょいちょいインスタ映えしそうなカフェ的なのも点在していたり、街並み自体もやっぱりさくっと撮るだけで印象に残る場所が多く、行ってみる前の印象からすると数倍くらい人気スポットなんだなあと感じます。

 それから次に向かったスポットがこちら。

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  皆さんご存知合掌造りでおなじみ、世界遺産にも選ばれている「白川郷」でございます。8月の半ばとそこそこハイシーズンに向かいはしましたが、駐車場のキャパもさすがに豊富で待たされたなという感もなく指定の駐車場にすんなりと車を停めて、散策が始まります。
 しっかし、さすがに世界遺産ともなると外国からの観光客さんの量たるや半端ないです。日本人も半数くらい居るとは思いますが、残り半数はむしろ国外の方っぽく見えましたね。合掌造りの建物が多く立ち並ぶ景色のインパクトそのものは結構感動的でもあるのですが、そこそこ多くの建物が観光客向けの売店やカフェ、外国の方向けの民芸品販売をしている感じで、「そういう古くからある田舎での暮らし」みたいな感覚を得られなかったのは個人的には微妙でした。実際そういうのは観光客の贅沢な物言いなんだろうなとも自覚はしてはいるのですけれども。

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 ただ、実際に訪れるとフォトジェニックなことには変わりなく、狙って写真を撮ると非常に満足感の高い場所には変わりないですし、そこかしこに白川郷サイドが狙って「ここフォトジェニックでしょう? 映えでしょう?」感を醸してきたりするので、そういうのが嫌じゃなくて、やったぜと楽しむには結構最高のスポットです。ただ、街並みや賑わい方も含めて個人的には先程の郡上八幡あたりの雰囲気が好みですね。

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隠庵ひだ路

 そんなこんなで本日のお宿です。岐阜は奥飛騨温泉郷、そのなかでも中心地から少し距離をとった福地温泉に御館を構えます「隠庵ひだ路」、全12室でその全てが同じ間取りの10畳和室と4.5畳掘りごたつ部屋の二間、そこに部屋ごとの内風呂と露天風呂を備える、ぶっちゃけこの旅行でいちばん良いお値段のするお宿です。

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エントランスでございます

 この辺、ミラーレス一眼買ってちょっと写真に凝ろうとしている自分の小賢しさがちょいちょい出てくる可能性もありますが、温かい目でせせら笑っていただけると幸いです。 

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フロント周りでございます

 趣あるこの入り口から、動物の毛皮や囲炉裏のあるフロント周辺で一気に雰囲気に引き込まれます。非日常へ向かうトンネルのような、ある種のエンターテイメント感といいますか、ああ、これから自分は「いつも」ではない時間を過ごすのだなと言うような気分になってゆきます。さて、この日ですが到着時間も夕方で天気のほうも霧雨といった感じであり、チェックインを済ませると周辺散策は諦めてのんびりと飲酒しながら夕食を待つような感じになります。

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掘りごたつルーム。冬はきちんとこたつ布団も出るぞい

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掘りごたつルームからの露天風呂

 シンプルに、この手の宿に泊まったことないので「ヤベェ……ヤベェゾ……」と謎の小声の独り言が漏れます。もう完全に宿自体のクオリティに呑まれてしまっている感じもございますが、そこはぼくもがんばるですし。(かわいい

 パチパチ撮るのが恥ずかしくて夕食の画像はございませんが、飛騨牛や川魚、山菜の多才なメニューを中心にひとつひとつの料理にしても非常に凝ったラインナップで美味しくもバリエーション豊かで面白かったです。
 いやあ、土地土地にいろんな美味しいものがありますね!
 せーの、次回も同じ宿で宿泊ぞい!

 というわけで、連泊という形で次も飛騨周辺がメインとなります。
 憧れのあれやこれやの場所に行って参りましたので乞うご期待!