8月ただの観光旅行記 ~DAY 4~
更新がめっちゃ遅くなりましてすまなんだ。三ヶ月以上ぶりかよ、大晦日に更新とか俺の脳みそ大丈夫かよ……。
「旅」っていうのは、字を見てもらったら分かるけれど「ご飯が美味い」ってことなんだよね……。(分からん。狂人の物言い)
それはそうとして、さすが琵琶湖の料理旅館の朝食、朝からレベルがしっかり高い。
画像右側に上品にまとめられているのは黄色のおしぼりではございません。我々が食卓についてから焼いてもらったあつあつのだし巻き卵になります。
文字であんまりこういうシンプルなこと言うのもなんですが「うっま」。
漢字で書いたら「美っ味」です。うっま。夕食の贅沢さとはまた違う食の贅沢さと言いましょうか、食材自体が豪華であればよいだけでなく調理も見事で栄養面も配慮して見える品々は、胃にも優しく見るだけで健康になるような感触すらあります。
料亭民宿への宿泊というのは、ご飯のお味もそうですが食べるひとへの食での気遣いが利いていて、美味いものを提供してくれるにも関わらず説明自体はほとんど自発的に行われません。食べ方の軽い説明と地の物であるという説明くらいなもので落ち着いて食事ができます。これを体験するとなかなかやめられません。
これまた名残惜しくはありますが、朝食をいただいたのちに9時あたりで自分たちは宿をチェックアウトします。
前日に島根から滋賀の果てに来るという長距離駆け抜けたぶん、今日に関してはあまり移動距離をそれほど割いていません。滋賀から岐阜なので、前日までの島根から琵琶湖東岸という流れよりはよっぽどマシだと思いたいんじゃ……。
今日の旅程に関しては、彦根城に行くか白川郷に行くかという二者択一がございましたが、彦根城の規模が想像以上に大きそうで歩くのが大変なのと、まあ定番の世界遺産観る機会というのもなかなかないからというのがあり、滋賀の長浜から彦根に向かう案は破棄して素直に岐阜の方へと向かっていきます。(途中のSAでひこにゃんグッズ買ったよ!)
前日の大阪京都方面の高速道路と比較してみると、このあたりの高速はずいぶんと走っていて楽な印象を受けます。警戒すべきジャンクションも少なく、車線数は多くなくともきちんと流れており、ときどき現れる運転やばいモンスターさえ適当に受け流せば気楽に道なりに走るがままいつの間にか岐阜県へと入っていました。
道中のパーキングエリアで、汗臭いにおいのする遠征部活動生っぽいの見ると、「あいつらガキだな―」というより「俺ワンパンで負けそう」みたいな気持ちになるのはあれなんでしょうね?
いや、分かってる、分かってるんだ……。分かっていて分かっていないふりをしているんだ。
それはそれとして、中間目的地として置いていた岐阜の「郡上八幡」にたどり着きました。
結構深い山合いにあるこの街は、山上から街を見下ろす郡上八幡城の城下町でもあり古くから栄えております。非常に風光明媚で、鄙びた温泉地の雰囲気にも近いオーラをかもす場所ではありますが、街の雰囲気は全力な観光地ほど肩肘張っていない感じでとても好ましいです。
郡上八幡第一の河川である吉田川は湖底も橋上から見渡せるほど澄んでおり、鮎の友釣りをしている釣り師たちがちょくちょく見えたので感動しました。(地元ではなかなか見れない)
なお、この郡上八幡には「宗祇水」という名水百選に選定された最初の湧き水が存在します。(最後の画像のやつですね)
実際に飲んでみましたが、おいしいです。でも多分、期待はせずに夏とか残暑に涼を求める感覚のほうが楽しい気がします。
それと、このあたりの城下町的な観光地ってじいさまばあさまが多いようなイメージを持ちますが、実際に行ってみると、観光客のひとはかなりの勢いで二十代くらいの女性が中心という印象でした。ちょいちょいインスタ映えしそうなカフェ的なのも点在していたり、街並み自体もやっぱりさくっと撮るだけで印象に残る場所が多く、行ってみる前の印象からすると数倍くらい人気スポットなんだなあと感じます。
それから次に向かったスポットがこちら。
皆さんご存知合掌造りでおなじみ、世界遺産にも選ばれている「白川郷」でございます。8月の半ばとそこそこハイシーズンに向かいはしましたが、駐車場のキャパもさすがに豊富で待たされたなという感もなく指定の駐車場にすんなりと車を停めて、散策が始まります。
しっかし、さすがに世界遺産ともなると外国からの観光客さんの量たるや半端ないです。日本人も半数くらい居るとは思いますが、残り半数はむしろ国外の方っぽく見えましたね。合掌造りの建物が多く立ち並ぶ景色のインパクトそのものは結構感動的でもあるのですが、そこそこ多くの建物が観光客向けの売店やカフェ、外国の方向けの民芸品販売をしている感じで、「そういう古くからある田舎での暮らし」みたいな感覚を得られなかったのは個人的には微妙でした。実際そういうのは観光客の贅沢な物言いなんだろうなとも自覚はしてはいるのですけれども。
ただ、実際に訪れるとフォトジェニックなことには変わりなく、狙って写真を撮ると非常に満足感の高い場所には変わりないですし、そこかしこに白川郷サイドが狙って「ここフォトジェニックでしょう? 映えでしょう?」感を醸してきたりするので、そういうのが嫌じゃなくて、やったぜと楽しむには結構最高のスポットです。ただ、街並みや賑わい方も含めて個人的には先程の郡上八幡あたりの雰囲気が好みですね。
そんなこんなで本日のお宿です。岐阜は奥飛騨温泉郷、そのなかでも中心地から少し距離をとった福地温泉に御館を構えます「隠庵ひだ路」、全12室でその全てが同じ間取りの10畳和室と4.5畳掘りごたつ部屋の二間、そこに部屋ごとの内風呂と露天風呂を備える、ぶっちゃけこの旅行でいちばん良いお値段のするお宿です。
この辺、ミラーレス一眼買ってちょっと写真に凝ろうとしている自分の小賢しさがちょいちょい出てくる可能性もありますが、温かい目でせせら笑っていただけると幸いです。
趣あるこの入り口から、動物の毛皮や囲炉裏のあるフロント周辺で一気に雰囲気に引き込まれます。非日常へ向かうトンネルのような、ある種のエンターテイメント感といいますか、ああ、これから自分は「いつも」ではない時間を過ごすのだなと言うような気分になってゆきます。さて、この日ですが到着時間も夕方で天気のほうも霧雨といった感じであり、チェックインを済ませると周辺散策は諦めてのんびりと飲酒しながら夕食を待つような感じになります。
シンプルに、この手の宿に泊まったことないので「ヤベェ……ヤベェゾ……」と謎の小声の独り言が漏れます。もう完全に宿自体のクオリティに呑まれてしまっている感じもございますが、そこはぼくもがんばるですし。(かわいい
パチパチ撮るのが恥ずかしくて夕食の画像はございませんが、飛騨牛や川魚、山菜の多才なメニューを中心にひとつひとつの料理にしても非常に凝ったラインナップで美味しくもバリエーション豊かで面白かったです。
いやあ、土地土地にいろんな美味しいものがありますね!
せーの、次回も同じ宿で宿泊ぞい!
というわけで、連泊という形で次も飛騨周辺がメインとなります。
憧れのあれやこれやの場所に行って参りましたので乞うご期待!