ルの字の、あまりにおさかな釣れません.com

お客さんもどっと混みませんなガハハ

8月ただの観光旅行記 ~DAY 9~

 

 浜松というか浜名湖、特に舘山寺周辺なのですが、個人的には格別に思い出深い土地になりました。まあやっぱりうなぎが美味しいというのはどうしても外せませんね。

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「料理民宿ないとう」さんの朝食になります

 先日の夜がうなぎの釜飯だったのに対し、朝食は朝から土鍋釜で炊いた炊きたてご飯になります。こちらがまた最高に美味しくて、ご飯の粒が立つと言いますでしょうか、ああいうのをテレビで見ていて「なに言ってんだあいつ」みたいなことを思ったりもしたんですが、いや、すごいですね。ご飯はふっくらしているのにも関わらず、ひとつひとつの粒が口のなかでほどけるようにすっと入っていって、舌の上に甘い存在感を残しながら、味わえてしまうのです。初めて食べる白ごはんのお味で、こればっかりは心から驚いたものです。
 また、添えられたおかずも心よりの手づくり感がありまして、自分の農園で育てているのだという季節のお野菜をふんだんに用いながら、するっと食べられるようになっています。写真で見る通り、サラダもシャキシャキだし、三葉の浮かんだお味噌汁も出汁と味噌の加減が最高な塩梅で、とても美味しいです。
 それでも自慢は自家製のヨーグルト。こちらも美味しくてペロリ。

 とは言いながら、昨日にうなぎの釜飯をおなかいっぱいに食べてしまったこともあり、土鍋釜のご飯を不本意ながらお残しすることになってしまいました。

 すると、ご主人の提案で「それでは、うちを出られる際におむすびにでもしてお渡しいたしますね」とありがたいお言葉。しっかし、このご飯の身離れ(変な言い方だけれど)の良い土鍋ご飯でおむすびなんてつくれるのだろうかとふしぎに思ったりもしました。

 お部屋に戻ると茶菓子がしっかり補充さており、ホスピタリティも満点満点。
 同行者がせっかくだから風呂に入ってくると言うので、ぼくはその間に宿の部屋や廊下などにある興味深い調度なんかの写真をちょこちょこ撮影して回っておりました。

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 部屋には有田か伊万里っぽい雰囲気のなんだかよく知らないけれど、きっとお高いであろう焼き物。階段の踊り場には、南部鉄器かなんかでしょうか、鉄の茶釜や茶器が飾られておりました。

 きっと元々ここのご主人というのは趣味人だったのでしょうね。内装を見ているだけでもびっくりするほど早く時間が過ぎてゆきます。
 風呂から上がってすっきりした同行者とともに、今日は三重県の伊勢志摩まで向かってゆくこととなります。特別な料金を払っているわけでもなく、なんなら繁忙期で効果になっても仕方ないはずなのに、充分なくらいお安い価格(一泊二食一名あたりで1万二千円を超えることもなかった気がします。なんなら自分のように少食だともっとお安いプランで泊まれたりしますし)で泊めていただいた宿からは、出立の際、用意していただいたふりかけおむすびだけではなく、かなり立派な花束まで用意していただいてもらいました。
「自分たちはまだ数日ほど旅程があるので花を活かすことができなくて、申し訳ないのですが……」と丁重に花束の贈呈を断る形にはなりましたが、宿を出てからのお見送りも、駐車場を出てまで手を振ってくれるようなお心遣いで、なにやら「田舎に泊まろう」の感動回みたいな感じさえ覚えたものでした。

 さて、実のところ、今日はやや行程に余裕を持たせていることもあり、前日のうちに調べていた「舘山寺ロープウェイ」にでも寄っていこうという話になりました。
 歩いて10分、車なら3分も掛からないといった感じでしょうか、ロープウェイに一番近い駐車場に車を停めるとあまり浜名湖間の高度や距離のない道を渡してくるだけあって、完全にお盆休み中の繁忙期だから、ひとがいっぱいいるなと思いつつ並んでみてもすぐに搭乗することができます。
 乗っていても、あまり写真を撮る時間がないほどすぐに時間は過ぎて、到着地点である、展望台兼オルゴール博物館に到着いたします。オルゴール博物館への興味もなくはなかったのですが、ロープウェイとは別料金であるのと時間の都合もありまして、ひとまずすっ飛ばして展望台へ。

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これがまた眺望なかなか良いんですよね

 高度そのものはそれほど高いものじゃないと思うのですが、周囲を囲む山や建造物などもあまり高くなく、とにかく目の前を邪魔しない。

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雲のかかり具合もちょうどよいです

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白い鉄塔の向こうに見えるのが浜名湖パルパルという遊園地になります

 展望台にはオランダ製のカリヨンなんかもございまして、その音色を聴きながら食べるおむすびもまた格別でしたぞ。
 その後舘山寺まで寄ったあと、ほどよく遊覧船と乗降するロープウェイ同士が絡み合うようなタイミングがあったので、手持ちの望遠レンズ(慣れない)を使ってなんとか写真を撮りました。

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なかなかうまく撮れたでしょ


 さて、舘山寺での自由時間もこれにておしまい。

 ここからは一気に伊勢志摩です。運転を任せている身としてはなんとも申し訳ないそだお。

 とはいえ、東京~横浜~静岡(伊豆周辺)に比べると、今日の道はとても走りやすいものでした。高速のジャンクションもシンプルなもんで、合流地点は同じで速いほうの道でも走ってくれやくらいのノリだったのもあり、太平洋側のルートを選んで、海を望みながらの快適ドライブとしゃれ込み(死語だなこれ)ました。

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たぶん、横に見ゆるはかの有名な長島スパーランド

 タイミングがタイミングということもあり、お伊勢さん周辺で軽めの事故渋滞や駐車場待ち渋滞に巻き込まれはしましたが、無事、通りたかった道である「伊勢志摩スカイライン」へと乗ることができました。
 1250円とやや高額な有料道路ながら、そこから見える景色は絶景続きでした。

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旅のお金はとにかく払おう

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 伊勢志摩スカイライン中にはいくつか展望スポットがあり、特にいちばん有名なところでは地ビールのセットなんかも買えたりして、宿での楽しみがちょっと増えました♪

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 あち、天空のポストという有名なスポットがあり、ちょうど全くひとが通らないタイミングが来たので、撮影したろと思ったところで、登ってきたひとの頭が見切れちゃいました。ちょっぴり残念。でも有名観光地なのでしょうがないですものね。

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 恋人の聖地ってなんだこの野郎、世界中の恋人の聖地を童貞の戦地にしてやろうか?

 さておき、伊勢志摩スカイラインは登りも良いですが下りもまた魅力的です。海へと飛び込んでいくように走っていく緩い山道は九州なんかだとなかなか観ることができずにわくわくするものです。
 それからしばらくすると志摩半島パールロードという道に合流していきます。カーナビだとやや遠回りな道になり、景色も伊勢志摩スカイラインほどではないのですが、後続車や対向車も少なく適度にワインディングした信号のない山道はやはり走っていて気持ちのいいものです。

 夕刻が近づき、伊勢に到着するとこの日のお宿、「民宿 檜扇荘」にたどり着きます。

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檜扇荘のお食事処外観

 こちら、無案内というわけではありませんが、場所柄リアス式海岸のほぼ海上にあるお宿なので、目的地への到着には注意が必要です。

 ちなみに眼前に見えるこの桟橋ですが、こちらから釣りをすることも可能だそうで、自分は到着後すぐにお酒を飲んでのんびりとしていましたが、結構しっかり日が暮れるまで釣りをされている方などもいらっしゃいました。
 歓声が聞こえてくることはなかったので、釣果は多分、イマイチかな。

 まあでもみんな楽しそうで、桟橋の最も先頭部分ではカップルどもも含めて5~6人くらいの方々が、釣りを楽しんでいましたね。
 この日は、自分自身旅の疲れが出るだろうということもあり、ふたつ部屋のあるお部屋を予約させてもらいました。小規模な合宿用のコテージみたいな場所を想像してもらえると分かりやすいかも知れません。

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なんか合宿って感じしないですか、合宿。

 この宿の特徴はご主人によるこだわりの総檜造りという建物の面白さで、写真映えという意味ではこの旅のなかでもトップクラスと言えます。
 しかも当時新設されたばかりの総檜風呂、これマヂで入ってみたかったんですが、いかんせん皮膚の持病をひとに見られたくない事情もあり、結局諦めることに。

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お風呂方面のお写真です

 そして夕食なんですが、こちらのほうは海鮮がそこそこ登場してはくれたものの、ここまで美味しいものばかり食べた事情もあってか、値段の割(そここだわってんなお前)に驚くような内容もなく、まあ初日に泊まったホテルくらいの印象でした。

 プランによってはこの手前にある筏の上でBBQなどをしたりもするそうですが、その日のお客さんはたぶん一組もやっていなさそうでしたね。

 食後はのんびり飲酒タイムとなり、ほどなくしてこてりとおふとんの中に入り込んで就寝。やっぱり別部屋でのんびりできるのは気楽でいいもんです。

 

 そんなこんなで、ちょっぴり間が空いてしまいましたが、今回の浜名湖伊勢志摩編はこれにて終了となります。

 浜名湖は食べ物の美味しさもさることながら、観光地や歴史を持つ場所としてのコンパクトさもすごく魅力的で、意外なほど、子どもたちはもちろんお歳を召されたりして身体能力に問題を抱えていたりもするような広い年代のかたにおすすめできる場所だと思います。いやあ、土地土地に色んな魅力があるものですね。

 

 さ~て、次は一応最終回になるのかな。

 個人的に行きたいとして同行者に推しまくった「尾道編」となります。

 

 せ~の、次回もいっぱい美味しいぞい!!!