8月ただの観光旅行記 ~DAY 8~
さて、旅行記も折り返しを過ぎましていよいよ後半戦に入ってゆきます。旅程として、前半は景観を楽しみ後半は宿を楽しむ、みたいな感じで計画していたというのもあり、ここからは個人的に楽しみにしていた宿が続きます。
ひとつ気になっていたのが富士山が上手く見えるかどうかなのですが……これは予報やライブカメラを見る感じだと厳しそう。富士山周遊ルートの計画は変更するかもと同行者に伝えて、民宿での朝食をいただきます。
朝食の写真はございませんが、あったかごはんにアジの干物、豆腐やひじきの和え物の小鉢、生卵や冷奴にサラダというような、シンプルかつベストな和朝食メニュー。いわゆる「こういうので良いんだよ」と顔がほころぶような朝ごはんという感じで、しっかり平らげて宿のある西伊豆の雲見温泉(三浦温泉郷内です)をあとにしました。
伊豆半島のなかでも西伊豆への道は割と数が少ないものだと思われます。基本的に海岸線を走るルートがメインで、行きで西伊豆側に来てから宿までの道をそのまま折り返すように北上します。この辺についても意外と距離があるのですが、まあ旅の間にそういう案件も慣れてしまい、西伊豆の地形を楽しみながら歩みを進めると、しばらくしてまた高速道路に乗りました。
このあたりで降りてみると、大型のSAでも海老名SAは異質なんだなあと認識させられます。ひとの動きは当然ありますし、写真こそややひとの少ないタイミングを狙っていますが、海老名だと一回呑まれたらしばらく戻ってこられない「奔流」というものができていて、これ分かるひとは分かるかも知れませんがメンタルっつうよりフィジカル的に酔うし撤退したくなるところ、富士川あたりはまあいつものテンションで写真が撮れます。強いていうとまあ天気がクソみたいに悪いのがタマにクソですね。
結果として「富士山周遊ルート」はプランから全く消え、海沿いの高速をそのまま走って次の目的地である浜松へと向かう判断をくだしました。この辺には割と余裕持って旅程組んだ割に、マジで富士山まともに観れなかったのはなんの因果やら……。
ということで、次の宿泊地は浜松。うなぎ食うぞ~ってほど露骨なテンションもないですが、美味しいご飯を出してくれる宿と(じゃらん口コミで)うかがっているので、自分に関してはもう昼メシも摂る気ゼロの構えで備えております。
さすがに静岡県内移動で終えた一日ということもあり、多少は時間に余裕がありまして、宿に着く前に近所のショッピングモールでお酒の補充なんかをしておりました。
それでも連絡していた時刻より早いチェックイン(いちおうチェックイン時間の範疇ではあります)にはなりそうであり、お宿のほうに電話してみたところ快い返事をいただいて、そのまま宿まで参りました。
お出迎えのねこちゃんと戯れながら、横に長い静岡県でも西側のほうにある浜名湖のお近く、舘山寺の「料理民宿 ないとう」さんにやって参りました。
このお宿を予約するときは、このお盆真っ盛りに結構な安価で料理自慢ってあんのかよと訝しがっておりましたが、飯云々よりの手前でそもそも内装やお部屋が良かったです。
お部屋(画像はありませんが)に入っても実は、凝りに凝った調度品が飾られていたりするのですが、非常に趣味性は高いながらもこの料理民宿が持つノスタルジックさのイメージとハマっていてとても印象が良いものとなっています。
全和室の6室、お風呂は共同なのでいろいろ都合のあるかたには難しいところもありますが、近所に温泉もございますのでそこで予め済ましておくというのも良いかも知れませんね。
さて、このお宿は先述したご飯の美味しさとはまた別の魅力もあったりします。
「はままつフラワーパーク」という、基本入場無料な甚だいい加減かつ素晴らしい施設(しつれいせんばん)があるのですが、これがこのお宿からだと駐車場の敷地を挟んでお隣くらいの距離にございまして、(エントランスそのものまでの距離は二~三分ですが)実質徒歩ゼロ分くらいの距離にこういう施設があったりします。でっけえ無料の施設が隣接の宿とか、もうでっけえ施設(デズニーランドとかハウステンボス)にある良い感じのホテル感覚だよくらいの感じです。
実際、お宿にチェックインしてからすこし時間があったので「はままつフラワーパーク」を歩いてみたのですが、敷地自体もしっかり広く整備されており、
こう……やる気ない感じで撮っていても分かるくらいには映える感じがあるのです。(ぜってー上手いひとが撮ってしっかりカラコレすれば映える)しかしながら、閉園にほど近い時間に訪れたせいなのか、お盆というのは逆にひとが消えちゃう土地柄(微妙な地方民あるある)なのか、ひとがめちゃ少ねえんじゃ!!!
でもひとが少なかったから、デジカメめっちゃパシャパシャできて楽しかった!!
ありがとうって伝えたい。(いきものがかりかっていうね
夕方のひとときをはままつフラワーパークでのパシャパシャ作業で満喫した自分は宿に戻り、すでに一発ほど飲酒を終えた同行者と乾杯、ゴロゴロしながら明日の旅程の話をしつつこの宿自慢である料理に胸をときめかせるのでした……!!
というわけで、夕食じゃい!!
いや、これ……二人前っすかって乾いた笑いが出るものの、二人前でございます。このあたりから筆者は考えることをやめました。(もう¥12000くらいで出すレベルのもんじゃねえなって)
食べかけでは甚だ申し訳なくはありますものの鰻の蒲焼です。さてこちら、実は後に出てくるご飯が「うなぎの釜飯」となっておりまして……。
実際に食べかけのこの子と、釜飯を混ぜたときの旨さと言ったらね。おこげとうなぎと旨味のシンフォニーだからね……死ぬよね、著者これ死んだんですよ。とりあえず、そのくらいには美味しいです。
その上で、かぼちゃくり抜いたポタージュスープついたり自家製ヨーグルトがついたり、目立つところにあるわけではないものの、すごく身体への気遣いを感じられるのがまた好き……。(ほんとに好き・・・
というわけで大満足の夕食を終えたのですが、正直これはこの旅でも随一くらいのお食事だったと思います。良いものを食べたということに対するコストパフォーマンスもありますが、このお宿さんはまたびっくりするほど食事への意識がしっかりしているなという感じで、「宿」ではなく「料理民宿」という看板を掲げる場所の出す食べ物はすごいなとがっつり感動させられました。
えー、ぶっちゃけ、その翌日の朝食も美味いのでそういう話からはじまります。
さあ行きますぞ皆様……(誰だ
せーの、次回もいっぱい美味しいぞい!!
次回は浜名湖~伊勢志摩編です。