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お客さんもどっと混みませんなガハハ

8月ただの観光旅行記 ~DAY 2~

 さて、萩のホテルで朝食を食べ終えると、すこし早めにチェックアウトして次の目的地となる宍道湖へと車を進めてゆきます。しかし、昨日の時点で気づいていたもののわたくし、致命的なミスをふたつほどしておりました。

 ひとつめは、ノートパソコンの充電器を積んでいないこと。これが当時リアルタイムで旅についてブログを更新しなかった理由のひとつですね。

 そしてもうひとつが……iPhoneの充電器も積んでいなかったこと。他の準備は問題なかったもののこのふたつだけきっちり積み忘れた理由は「ギリギリまで家で充電していたかったもの」というのがありますね。まあでもそれは言い訳になりますので、今後の反省として次の旅に生かしていきたいです。

 しかしまあ、旅行先でMacbookの充電器を探すというのもなかなか難しいので、そっちのほうは一旦諦めました。電気屋さんがあるような街に着くまでは結構距離があったので、iPhoneの充電残量がスリリングでしたがなんとかヤマダ電機にたどり着いて無事iPhone充電器購入。うーん、無駄な出費だ。

 しかし、この旅行で人生初めていわゆる日本海側の海というのを見たのですが、九州で見る海沿いの景色とはかなり雰囲気を異にしています。九州の場合だと、湾が多く海岸線も入り組んでアップダウンが多かったり、あと全体的に穏やかな印象なんですが、山陰で見た海は堤防がやたら高かったり、消波ブロックがえげつないサイズでいっぱい入っていたり、波の荒さに対する警戒が強そうな印象を受けました。ただ、海自体は全体的に透明度がすごく高くて綺麗だし、逆に荒々しい波が砂の粒子を細かくしたりしているのかなとか考えたり考えなかったり。
 益田市を過ぎて、山陰本線沿いに海沿いの道をつうっと走っていると、一台の列車が海沿いを走る写真に「この絶景」と書かれた、道の駅の案内看板が。
 ゆく道沿いでもあるのでそこに向かって休憩をとることにします。

「道の駅 ゆうひパーク三隅」こちらはかなりこじんまりとした道の駅で、前日に足を運んだ「道の駅 萩しーまーと」なんかと比較してしまうと、直売所クオリティやお土産資源的な意味では割と残念なのですが、こちらから見える海沿いの景色はたしかに絶景。前日の角島大橋よりも個人的にはテンションが上がりました。

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 アップロードした写真は道の駅からすこし下りたところで撮ったものですが、ちょうど自分が移動している間に列車が線路を通ったらしく、同行者に「なんともったいないことを……」と言われました。シャッターチャンス探してシャッターチャンスを逃す。ひとの幸せも似たようなところがあるとは思いませんか?(なんだそのまとめかたは)

 お客さんの量も少なく、日柄や時間帯などを問わず比較的楽にかなり良い感じのお写真が撮れると思いますので、島根方面に向かわれる機会のある方はぜひ。

 それからしばらく車を走らせると、また絶景がウリの道の駅「ゆうひパーク浜田」の看板を見つけたので早速寄ってみることに。こちらは駐車場もかなり広く、それをほとんど埋めるくらいにお客さんの数も多いです。施設自体も立派なので寄りたい気持ちもなくはないものの、この日は目的地がひとつあるので、時間の都合上もあり写真撮影程度にとどめました。

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 展望スポット自体は昼間ということもあって、やや遠目に望む浜田マリン大橋以外はそれほど絶景という感じでもない。西側がひらけた展望なので夕景は多分かなり綺麗なものだと思われます。

 石見あたりの海岸線のなんというか扁平な風景(すぐ横は綺麗で結構波の強い海)を横目に車を走らせてゆきます。途中のショッピングモールで旅程で要りそうな洋服類を買い込みつつ、がんがん島根を北上北上。

 途中にクソほどイマイチな道の駅で休憩を挟んだりしましたが……

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 なんやこの全部がご神木感……

f:id:hetarelure:20180905211957j:plain なんやここ神でもおるんか……

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やあ

 そう、ここは神がいっぱいいるとされる場所……。「出雲大社」でございます。

 写真は拝殿ですね。拝殿や本殿など含めて結構いっぱい写真を撮ったはずなんですが、自分が思い描く出雲大社のイメージと違う画像ばかりで、感動はしつつも頭にクエスチョンマークがなぜか浮かんでしまいます。
「なぜだろう……」それはその日の宿に行ってから気づくことだが、あたいめっちゃ致命的な過ちを犯していたみたい……。

 その過ちとは「神楽殿出雲大社のイメージとしてよく撮影される、日本最大級のでっけえ大注連縄のある社殿)」を見ていないということでありました。
「あれれ~、宮地嶽神社(注連縄がクソでかい福岡の神社)より注連縄でかくないよ~? 日本最大級って忖度~?」と思っていましたが、謎はすべて解けた。じっちゃんの名にかけて人類は滅亡する!!

 色々混ざりましたが、ともかく残った事実はインスタ映えに失敗したことです。
 神楽殿撮り忘れ問題に気づかぬまま、我々はその日の宿泊地である宍道湖に向けてハンドルを切ってゆきます。しばらくして宍道湖が横目に見えてくると、やはり日本でも七番目の広さというその向こう岸の遠さにテンションが上がります。九州だと比較的見ないイメージのカワウなんかも湖面に打たれた杭のそこかしこにいて、わあわあと思わず手を叩いてしまいます。

 そしてたどり着いた宍道湖沿いの温泉地、島根県玉造温泉の旅館「白石家」。


 到着してすぐに宿のスタッフさんたちが丁寧に案内し、手荷物以外の荷物もさらりとカートに乗せて部屋へ運ぶ準備をしてくださいます。その間自分たちはドリンクバー状態でいただくことのできるウェルカムドリンクやかき氷なんかをいただきつつ、手続きのタイミングが整うまでまったりと楽しみます。フロントのホールの横にはまあ整備された立派な庭園。見ているだけでも落ち着いちゃいますね。f:id:hetarelure:20180910074213j:plain

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 手続きを終えると、今回専属で担当してくださる仲居さんに従い、旅館の施設の案内を詳細かつ分かりやすくサクッと案内されます。施設が古臭くないので気づきませんでしたが、仲居さんによると、この旅館は創業から実に300年というかなりの歴史を持っていらっしゃるとのこと。
 この時点で気づくのですが、ここの旅館のスタッフヤバいです……。めっちゃ接客のレベルが高いです。不遜というのは当然ないのですが、妙に諂って腰を引いたような感じもなく、きちんと客の様子を見ながら不安や不満の芽を生まれる前に潰して、客がなにも考えずとも楽しく過ごせるように回してくれるという感じ。このレベルに当たると、接客業経験あればあるほど感動します。
 この接客への評価は本当にこの旅でもナンバーワンだと思います。由布院でも結構お高めの宿に泊まったことはありますが、それよりもちょっと良い意味で凄さと隙のなさを感じさせられましたね。
 さて、案内された部屋に到着しました……。

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 一見狭い部屋に見えるよな。あれだぜ、これ旅館とかの窓際にある謎スペース扱いの例の場所(「広縁」だそうです)だぜ……。椅子の背もたれに簡易式のマッサージクッションも備えられたこの強化版「旅館のあのスペース」に、さらに12.5畳の和室と女性にも喜ばしい襖で区切られた鏡台のある二~三畳ほどの一間が備わったこの部屋、もはやなんなら12.5畳のメイン和室がなくても泊まれるくらいに広い。最強すぎるお部屋なのですが、予約した俺は知っている……「あ、これ8畳の和室予約したのに、新規客だからか御厚意で空いている広いお部屋にこっそり変更してくれたやつだ……」。(超うれしい)
f:id:hetarelure:20180910074058j:plain 写真は部屋から望む玉造温泉街と向こう側の宍道湖の景色です。

 ご飯の写真は今回はありませんが、食堂で食べるディナーの形式でも専属の仲居さんが甲斐甲斐しく世話をしてくださいますし、一品一品の凝った料理も食材を活かしつつ宿泊客が楽しく食べれるよう細かいところにこだわり、美味しくて楽しいという状況をつくってくれます。
 翌日の朝食に関しても、ビュッフェ形式でありながらも手抜きのビュッフェでは全くなくて 、スタッフさんの量もしっかり、食べ物のクオリティなんかも極力あったかいものを用意して、ごはん食のひとにもパン食のひとにもきちんと目配せ効いた品揃えで、宍道湖名物のしじみを使ったしじみ汁は当たり前のように「俺、出てんだろ・・・ダシ・・・」というツラしてくれて当然美味くて、定番のコーヒーやお茶だけでなく100%ジュースやおいしい牛乳なんかが並ぶドリンクバーや、充実のデザートコーナーなどなど、相当レベルの高いランチバイキングに当たったくらいの品揃えとホスピタリティ。
 やべえぞ、この宿はやべえ。俺のミスなんかどうでもよくなる程度にレベルが高え。(勝手に自分で罪を軽くするな)

 ハイシーズンでなければ、宿のクオリティに対して驚くほどリーズナブルに泊まれたりするプランもあるので、なんか宍道湖周りでイレギュラーな旅をすることになったひとはぜひオススメです。

 いやあ、島根県には美味しいものがいっぱいありますね。

 せーの、次回もいっぱい宿泊ぞい!(一日にできるのは一泊だぞお前)

 さて、次回はDAY 3、島根~大山~琵琶湖編です。旅行記だと高速で鳥取から京都行くまでのヤバい感じがスキップできるのでさも快適な旅の感じで旅行記を書いていきます!(果たしてそれはどうかな・・・クックックッ・・・)